Duende Native | Vocalstripは、ボーカル・トラック処理に特化したプラグインです。プロフェッショナル・エンジニアリングにおけるSSLの長年にわたる実績と専門知識をもとに組み合わせられた4種類のプロセッシング・ツールが、プロフェッショナルなボーカル・レコーディングを実現します。EQ/ダイナミクス・セクションにボーカル・プロセッサーを組み合わせたVocalstripを使用すれば、シングル・インターフェースを操作するだけでパワフルでクリアなサウンドをボーカルトラックにもたらします。
Vocalstripに搭載されている厳選された4種類のプロセッシング・ツールが、ボーカル・レコーディングの課題を解決し、優れた結果をもたらします。
※Vocalstripは現在SSL Web Storeでの限定販売です。
ボーカル録音においてサ行音では"S"音が大きくなり、望ましくない歪みが生じることがあります。Vocalstripのディエッサーはこのような音をインテリジェントに検知し、任意の量で制限できます。コントロールの間にある青いインジケーターがディエッサーの作用状況を示します。スレッショルド・コントロールは"S"音とその他の音の識別のために相対的な検知レベルを設定します。Audボタンを押すと取り除かれている音だけを試聴できます。この試聴機能はThreshコントロールの設定時に望んだ信号のみが処理されていることを確認するために効果的です。
濁音・半濁音では低周波エネルギーが一度に発せられるため、耳障りであるのはもちろん大事なヘッドルームを奪い、ダイナミクス・プロセッサーの過剰な反応を引き起こす原因にもなります。このような問題はボーカリストがマイクに近過ぎる際、濁音・半濁音からなるウィンド・ノイズに起因することが多いです。またコンプレッサーの過剰反応からも起こります。Vocalstripのディプローザーはこれらの問題音を検知し、任意の量で制限できます。ディエッサーのようにスレッショルドとアマウント・コントロール、そして試聴モードを備えています。またコントロールの間にある青いインジケーターは作用状況を示します。
「コンパンダー」とはコンプレッサとエクスパンダーのハイブリッドです。信号はまず下方エクスパンダーに送られます。エクスパンダーのレシオは1.5:1固定で、コンプレッションをかけた際に増幅されてしまう背景音やブレス・ノイズを軽減するために設計されています。スレッショルドの範囲は0dB FSから-96dB FSで、後者ではエクスパンダーは事実上オフになります。
コンプレッサーは全て調整可能なレシオ、スレッショルド、アタック、リリース、メイクアップ・ゲインのほか、ハード/ソフトの切り替えができるニーモードが備わっています。メイクアップ・ゲインのさらに後にある出力ステージにはドライブ・オプションがあります。このオプションはノンリニアな特性により信号に倍音を加えます。倍音の量はメイクアップ・ゲインのレベルによって制御されます。メイクアップ・ゲインを上げるとドライブ回路への信号レベルも上がります。この回路をドライブするためにメイクアップ・ゲイン・レベルを高くしても、Output(出力)スライダーで最終レベルを調整できます。
3種類のポピュラーなEQタイプが備わっており、ローのカット、レゾナンスの処理、ハイの調整が可能です。各EQタイプはそれぞれ独立してオン/オフできます。ローカット・フィルターは30Hzから300Hzの範囲に作用します。EQディスプレイでも確認できますが、フィルターはカットオフ周波数周辺でわずかなブーストを加えます。ノッチ・フィルターは200Hzから10kHzの範囲に作用し、12dBのブーストと36dBのカットが可能です。Q値は高く設定されています。ハイバンドEQは1kHzから20kHzの範囲で12dBのブースト/カットが可能です。Q値は低く設定されているためレスポンスはワイドです。