Duende Native | X-Comp SSL Web Storeで購入

パワフル、柔軟、そして周波数に依存する並列コンプレッション

Duende Native | X-Compは、極めて用途の広い洗練されたステレオ・コンプレッサーです。プロフェッショナルな機能、優れた処理結果、操作性の高いインターフェースで、フリーウェアや付属プラグインとは一線を画し、X-Compのオーディオ・パフォーマンス、仕様、分析ツール、コントロールは、今後のコンプレッサーのあり方を定める指標となるでしょう。

マスタリング・グレードの忠実度と優れたアナログ感をもたらすX-Compは、マスタリングでの細かなダイナミクス・コントロールやドラマティックなブリックウォール・リミッティングなどあらゆる用途に使用でき、伝説のSSLリッスン・マイク・コンプレッサーに匹敵するみずみずしいエネルギーとパワーをサウンドに注入します。

X-Compは、最新のコンプレッサーからビンテージ・コンプレッサーまで幅広いコンプレッション特性を再現します。X-Compでは、特定のコンプレッサーをモデリングするのではなく、多様なコンプレッサー・デザインをエミュレートすることができるよう様々な機能とコントロールが搭載されています。


製品特徴

  • 並外れた多用途性(マスタリング・グレードのトランスペアレントなコンプレッサーからブリックウォール・ゲイン・リダクションまで幅広く使用可能)
  • 先進的なグラフィック・ニー・コントロール(幅は0から40dB、比例レスポンス特性)
  • デュアル・シンメトリカル・ニー・デザインによりコンプレッション特性の詳細なシェイピングが可能
  • 最大ゲイン・リダクション・コントロールで20から60dBの間で最大リダクションを設定
  • ファースト・オーダー・フィルターを使用した先進的なサイド・チェーン・アーキテクチャが周波数依存型パラレル・コンプレッションを提供
  • 振幅ヒストグラム表示により、先進的なリアルタイム・プリ/ポスト信号分析を提供
  • 直感的なユーザー・インターフェース(グラフィカル・コントロール、マウス・ホイール、数値入力が使用可能)
  • ステレオ・インプット/アウトプット・メーター、ピーク・ホールド、RMSメーター、ダイナミック・レンジ・ディスプレイを搭載
  • A/B切り替え機能で2つの異なるコンプレッション・セットアップの比較も簡単
  • すべてのパラメーターに対してMIDIコントロールが可能
  • グローバルなソフト・レイテンシー・フリー・バイパス機能

※X-Compは現在SSL Web Storeでの限定販売です。

高度なトランジェント・コントロール

"Knee"コントロール(設定範囲は「0」から「40 dB」)の操作のレスポンスは直線的であり、Compression Lawのグラフ上でグラフィカルに調整することもできます。X-Compは対称的な「ニー」設計を採用しています。このデュアル・ニー・デザインにより、スレッショルド近辺に作用するコンプレッションと、Max GRの値でコンプレッサーがオフとなる方法を、詳細にコントロールすることが可能です。Max GRの値により異なりますが、「Knee 2」は常に「Knee 1」より少なくとも20 dB高くなります。

Kneeコントロールが初期設定の「0 dB」である場合(ハード・ニー)、コンプレッションの開始は正確にスレッショルドのポイントとなります。この場合、スレッショルド以上のシグナルはすべて、レシオで設定された値に基づいて抑制されることになります。コンプレッションが作用するポイントを細かく設定することができますが、コンプレッション「無し」から「有り」への変化が明白で耳についてしまう可能性があります。

Kneeコントロールの値を増やすと、コンプレッションの適用方法が変化します。「ソフト・ニー」(ニーを高く設定)の場合、リダクションは、スレッショルドのポイントから下でわずかに適用され始め、スレッショルドを過ぎると徐々に増大し、スレッショルドを超えた等距離のポイントにおいては、設定されたレシオの値でゲインが抑制されます。つまり、インプット・シグナルの振幅が大きくなるほど、ゲイン・リダクションの適用量が増大します。これにより、コンプレッション「無し」から「有り」への聴覚上の変化が目立たなくなるため、より透明度の高い結果が得られると言えるでしょう。

Max GRコントロール(設定範囲は「20」から「60 dB」まで)の操作レスポンスは直線的です。設定はコンプレッションのグラフにも反映されます。伝統的コンプレッサーの場合、瞬間的なピークの振幅が大きいほど、レシオとスレッショルドのコントロールに従って抑制されるゲイン量が大きくなります。けれどもX-Compでは、Max GRコントロールを設定することにより、ゲイン・リダクションの最大量を制限することが可能です。すなわち、スレッショルドを大幅に超えたピークは本来大きく圧縮されるはずですが、ゲインを抑制する量を設定値(最大リダクション量)で制限することができます。これにより、圧縮の量は、通常期待される量より少ないものとなります。ダイナミックレンジの他の部分に影響はありません。他のコントロールの設定に従い、期待通りの結果となります。

情報豊かなメータリング

アンプリチュード(振幅)ヒストグラムとも呼べる"I/O Diff"メーターは、関連して生じる様々なアンプリチュードの「処理前」と「処理後」の姿を写し出します。入力、出力とも、センターから突き出る青い水平ラインの長さによって、アンプリチュードが生じている回数が示されます。垂直方向のスケールはアンプリチュードのフルレンジ(-∞から0 dB)です。コンプレッションにより、時間的に変化するダイナミック・レンジの移り変わりを視認することができます。

GR History(ゲイン・リダクションの履歴)メーターは、ある瞬間のゲイン・リダクションを示すだけでなく、それがどのように変化しているのかも同時に表します。ディスプレイで左に位置する太いラインは瞬間的なゲイン・リダクション・メーターです。下方向へ「0」から「-30 dB」まで光が伸びます。その右の細いラインは、それが直前の1秒間にどのように変化したかを示しています。

Bleedスルー

シングル・バンドやフルレンジのコンプレッションは、シグナルの周波数スペクトル全体に対してゲイン・リダクションを適用し、低域は中域や高域と同じ量だけ圧縮されます。コンプレッサーの中には、様々な周波数に対してコンプレッションの応答を変化させるキー入力にイコライザーをインサートすることによって、サイド・チェーンのシグナルを操ることの可能なものもあります。しかし、この場合もシグナルの周波数全域が圧縮されることに違いはありません。X-Compは、Bleedスルー・セクションにより、コントロールの新たな次元を切り開きました。ここでは、コンプレッションが適用されるシグナルのレンジに加え、コンプレッサーの周波数特性を調整することが可能です。ある意味、中域のみを圧縮し、スペクトルのエッジには手を加えないというマルチバンドの機能性を有しているとも考えられます。1次オーダーのフィルターが装備されているため、周波数の分割には、高次オーダーのカット・フィルターに見られがちな「鳴り」とは無縁で可能な限りの透明度が与えられています。

即戦力のプリセット

X-Compには、世界で最も著明なサウンドエンジニアやプロデューサーのお気に入りのセッティングに基づいたプリセットが多数付録しています。これらのプリセットは、サウンドの修正や仕上げの作業の土台として大いに役立つことでしょう。