Duende Native | X-EQ SSL Web Storeで購入

マスタリング・グレード10バンド・パラメトリックEQ

Duende Native | X-EQは、オープンでトランスペアレントなサウンドで直感的な操作性のユーザーインターフェースと包括的なEQツールを提供します。極めてフレキシブルなX-EQでは、正確なマスタリング処理、オーディオのスムージングとサウンドのスカルプとが可能です。特に、ドラマティックなフィルター・スイープ効果を得るためのリアルタイム処理に適しています。

X-EQは10バンドのパラメトリックEQですが、10のEQバンドをそれぞれ個別に選択して異なる種類のEQを提供することができるため、さまざまなEQプロセッサーを1つのパッケージにまとめたものと考えることができます。

バンド1と10はそれぞれハイ・カット・フィルターとロー・カット・フィルターとなっており、それぞれに対して異なる音響特性を持つ5つのフィルター・トポロジーのいずれかを設定することができます。バンド2と9はシェルビングEQです。Q幅は最大10.3まで拡張でき、Q設定を高めに設定した場合のアンダーシュートとオーバーシュートの度合いにより、独自の音響特性をもたらします。残りの6バンドはすべてベルEQで、広範なレスポンス・カーブを持つ9つの異なるEQタイプから選択できます。シェルビングおよびベルはすべて20Hz〜20kHzで動作し、ゲイン幅は+/-20dBと非常にパワフルです。また、ベルはすべて、パラメトリックEQの通常のシリアル信号フローからグラフィック・イコライザーのパラレル信号フローへと切り替えることもできます。


製品特徴

  • 10バンド・パラメトリックEQ、バンドごとに個別にEQタイプを選択可能
  • 直感的なユーザー・インターフェース(グラフィカル・コントロールやノブのドラッグ、マウス・ホイールを使用した調整、数値入力が可能)
  • バンド1と10はハイ・カット/ロー・カット・フィルターでそれぞれ5つのトポグラフィーから選択可能
  • バンド2と9はシェルビングEQで、比例Q値を選択可能
  • バンド3から8はベル・フィルターで、20Hz-20kHzの幅で9つの異なるEQタイプから選択可能
  • バンド3から8はスタンダードなシリアル信号フローとパラレル信号フローとの間で切り替え、グラフィックを使用した視覚的な操作が可能
  • リアルタイムFFTアナライズ・ディスプレイを搭載
  • ステレオ・インプット/アウトプット・メーター、ピーク・ホールド、RMSメーター、ダイナミック・レンジ・ディスプレイを搭載
  • A/B切り替え機能で、2つの異なるEQセットアップの比較も簡単
  • 対応ホストを介したパラメーターのフル・オートメーションが可能

※X-EQは現在SSL Web Storeでの限定販売です。

フィルター・セクション

革新的な係数生成技術、そして革新的な演算設計の採用により、アナログEQに比べ、芸術的な自由さにおいてもサウンドの品質においても、より優れたパフォーマンスが可能です。専用HP(ハイパス)とLP(ローパス)フィルター、LFシェルフ、HFシェルフ、6×ベルのバンド、合計で10×EQバンドが用意されています。誘導子とコンデンサーを備えた古いパラレル・パッシブPEQ(パラメトリック・イコライザー)回路のサウンドを再現する「Parallel」(パラレル、並列)EQモードも装備しています。さらに、各10×バンドは、それぞれ独自のフィルター・タイプを備えています。HPとLPフィルターには5種類のトポロジー、6×ベルの各バンドには9種類の特性カーブ、LFシェルフとHFシェルフには「可変Q」が用意されています。幾多の芸術的な仕上がりで名高い伝統的スタイルや、デジタル制御でのみ可能ないくつかのユニークな設計などを含め、今日、頻繁に使用されるプロユースのEQスタイルのほとんどをカバーすることが可能です。

FFTスペクトル・アナライザー

リアルタイムのFFTアナライザー・エンジンが、あらゆる瞬間において全周波数の振幅を報告します。アナライザーはポストEQであるため、エフェクトが周波数スペクトルに与える影響を確認することができます。スペクトル・アナライザーにより、問題のある周波数のポイント(または帯域)を容易に特定してカット(またはブースト)することが可能です。

Analyseボタンをクリックすると、アナライザーのグラフがオン/オフします。

パラレル・ボタン

パラレルEQの音響特性は、よく知られたシリアル・パラメトリックEQとは大きく異なります。一般的に私達は、パラレルEQに特有なバンドの相互作用ではなく、他のEQバンドに重ねられた1つのEQバンドの作用を聞くことに慣れています。バンドはパラレル(並列)の構成の上に置かれるため、位相のキャンセレーションと再施行が生じます。これは、初対面の場合は分かりにくいかもしれません。

パッシブEQは古いイコライザー・ユニットに見られる種類で、透明度の高い自然なサウンドで有名ですが、古いものであるが故に関連する問題をいくつか抱えています。けれども、デジタル制御の場合、これらの短所はほとんど影響を及ぼしません。パッシブEQにゲインの要素はありませんが、表面上、周波数をブースト/カットするコントロールを持つことができます。実際の仕組みを説明すると、シグナル全体がある程度カットされますが、「明らかにブーストされたような周波数」はそれほどカットされていません。従って、ユニットはインプット、またはアウトプット、もしくは両方を減衰させて十分なヘッドルームを稼がなければなりません。残念なことにアナログの世界では、シグナル・レベルの20 dBのリダクションがノイズ・フロアを20 dB増大します。幸運なことに40ビット浮動小数点DSPのデジタルの世界では、この問題が生じません。

プリセット・マネージメント & A/B機能

X-EQに使用される「.sslpreset」ファイルは規格化されたファイル交換フォーマットを採用しているため、プラットフォームやソフトウェアにはまったく依存しません。

A/B比較機能のため、2つのメモリ・ロケーションが用意されています。任意の2つの設定を簡単に比較することが可能です。