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David Zicarelli
Retina Display Ready

独自の音楽、サウンド、ビデオ、インタラクティブ・メディア・アプリケーションを作成することのできるパーツを提供し、キャンバスにオブジェクトを追加し接続していくだけの簡単な操作性で、ノイズの作成、テスト、再生などを実行するビジュアル・プログラミング・ソフトウェアMax。そのモダンなプラットフォームを縦横無尽に進化させるCycling '74のCEO & ファウンダー、そして開発者でもあるDavid Zicarelli氏へ独占インタビュー。

    

Opcode Systems社のDX7用のエディター・プログラムからスタート

—— プログラミングとの出会いは
 1980年中頃からこれまでずっと音楽ソフトウェアに携わってきたので、かなり長い期間になりますね。クリエイティブなプロセスにコンピューターを使用するというアイデアに初めて出会ったとき、これこそ人生をかけてやりたいことだと直感しました。だから、今でもこの業界にいるということは、あの時の直感は間違いではなかったということでしょうね。

 初めて手掛けたプログラムは、Opcode Systems社のために開発されたシンセサイザーDX7用のエディターでした。この時、クリエイティブな作業を支援するソフトウェアをデザインできるということに初めて気づいたのです。今ではごく当たり前のことですが、1985年当時はサウンドのパラメーターを変更する度に短いMIDIシーケンスを自動で再生させるといった極めてシンプルな機能でさえ、非常にエキサイティングなものでした。目の前には無限大の可能性が広がっていると感じましたし、あの時に感じた可能性は、今でもどんどん広がっています。

初めて手掛けたプログラムであるDX7用のエディター

—— カセット・テープ作品を発表するなど当時は音楽活動も行っていたようですが
 自分のことを「まじめな」ミュージシャンだとは考えていません(笑)。演奏や作曲に割く時間がとにかくないのです。意外だと言われますが、私と音楽との関係はエレクトロニック・サウンドではなく、ピアノと鍵盤ハーモニカから始まっています。今でも、ピアノと鍵盤ハーモニカはできるだけ毎日演奏するようにしていますよ。ジャズのスタンダード・ナンバーをフィーリングでプレイすることがほとんどですが、最近はクラシック・ピアノ作品を練習したりもしています。何ヵ月もかけて練習することで、例えばベートーベンのピアノ・ソナタのBPMを105から112までに上げて演奏することができるようになりました。この練習は、アドリブのテクニックも驚く程に上達するんですよ。練習を続けていけば、コンピューターを使用した作曲の新たなインスピレーションとなるかもしれませんね。

—— Intelligent Music社がおもしろいソフトウェアを発表していましたね
 Intelligent Music社は、大学で私の教授だったジョエル・チャタベにより設立されました。彼が手がけた初期のインタラクティブな作曲システムは、コンピューターの使用に対する私の興味の大きなインスピレーションとなりました。チャタベの作曲理論には、「変数」および「コントロール」と呼ばれる2つの概念が用いられてます。

日本で有名となったパフォーミング・システムのM

—— 日本では「M」でジカレリ氏の存在を知った人が多いと思いますがどのように誕生したのですか
 Mは、Intelligent Music社でリリースした初めてのソフトウェアでした。今でもCycling 74サイトから入手可能で、先ほど話した「変数」と「コントロール」という概念が使用されています。変数は、音楽アルゴリズムの様相を説明する、ある種の抽象的な手法。Mにおけるこの好例に「Note Density」があります。これは、ノートを再生するかしないかをランダムに決定するのに使用されます。この変数値はパーセント単位で設定することができ、このパーセント値に従って平均して時間の経過に合わせてノートが再生されます。ここから、それではこの変数をどう変化させるか、という次の質問につながります。さらにMには、プリセットの切り替え、MIDIコントローラーの使用、ランダムな「誘導」変数の適用など、様々な種類のコントロールを使用できます。

日本で有名となったM

 このような変数とコントロールの観念は、Jam FactoryやOvalTuneなど、私が手掛けたIntelligent Music社での他のプログラムでも応用されています。Maxで例を作成する時も、高レベルのパラメーター(変数)とそのコントロール方法について考えることが多いですね。

—— Opcode Systems社のソフトウェア開発に関わっていたわけですがVisionも担当していたのですか
 先ほどお話ししたDX7用エディターは、Opcode Systems社初のシーケンサーMIDIMAC Sequencerのすぐ後に発表された製品です。MIDIMAC Sequencerは、後にノートを表示し編集できるVisionへと発展しました。その後、VisionはDX7ライブラリアンと組み合わせられましたが、Visionプロジェクトに深く関わったわけではありませんね。

 1990年にOpcode Systems社はMaxを販売するようになり、その後1990年代後半に権利が私達Cycling '74へ移譲されました。他にも1990年代中頃に行われていたOpcode Systems社のあるプログラミング・プロジェクトにも参加していて、これがソフトウェア新製品ラインの基盤となる予定でしたが、このテクノロジーをベースとするソフトウェアを多数リリースするには至りませんでした。Opcode Systems社の創設者であるデイブ・オッペンハイムとは時折会っていますし、元同僚の多くはお互いに連絡を取り合っています。皆、特別な会社だったと感じています。

ビジュアル・プログラミング・ソフトウェアMaxの詳細

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iPadでMaxパッチのコントロールを可能とするMiraの詳細

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