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田辺恵二 田辺恵二
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古内東子、ゴスペラーズ、ガーデンズ、及川光博、AKB48などの作品で知られる作曲家/編曲家/プロデューサーの田辺恵二氏は、Studio Oneの熱心なユーザーのひとりです。90年代初頭にコンピューターを導入して以降、DAWソフトウェアに関してはその時点でベストなものをチョイスしてきたという田辺氏は、昨年末、Studio Oneに“スイッチ”。その音質の良さとMelodyneインテグレーションは、他のDAWから完全にスイッチするのに十分な理由であったと語ります。そんな田辺氏のプライベート・スタジオで独占インタビュー。

   
 

音質の良さとMelodyneインテグレーションがスイッチした決め手

—— ファースト・シーケンサーは専用機ですか
 そうですね。最初に使ったのはローランドの小型シーケンサーで、その後はMC-500。コンピューター・ベースのシーケンサーはMark of the Unicorn Performerが最初ですね。カモンミュージックのレコンポーザを触ったこともあったんですけど、あまり使わなかったので、僕の中ではPerformerが最初という感じですね。そのときのMacはSEで、Performerのバージョンが2.1とかの時ですから、使い始めたのは90年前後のことだったと思います。まだ日本語マニュアルも無かったですからね(笑)。

膨大なハードウェアで構築された90年代のプライベート・スタジオ

 それからずっとPerformerで、DigidesignからAudiomedia IIが出た時にDigital Performerに替えてオーディオも扱い始めました。扱い始めたと言っても、2トラックしか使えなかったので、メインのレコーダーとしてAlesis ADATがあって、編集したいものだけを吸い上げて使う感じでしたね。その頃からようやく、自宅で録ったものをマスターとしても使用できるようになった。その後、オーディオ・ハードウェアはAudiomedia IIからPro Tools IIIに替えて、Pro Toolsは24 Mixまで使用していました。

—— Digital PerformerとDigidesign製オーディオ・ハードウェアの組み合わせはいつ頃まで使用されていたのですか
 Mac OS Xが出るまでですから2000年位ですかね。Digital Performerが、MacオンリーのDAWなのにMac OS Xへの対応が遅れていたんですよ。それでもっとしっかりMac OS XをサポートしたDAWはないかなと思って、Emagic Logicを使い始めることにしたんです。また当時、MacがG4になってネイティブでもかなり作業できるようになって。Logicを使用してからの最初のオーディオ・インターフェースはMOTU 2408で、AKAI S6000やローランド XV-5080と言ったデジタル出力を装備した音源をADATデジタル接続して使用していましたね。

ソフトウェアで構築された現在のスマートなプライベート・スタジオ

 そんな環境でしばらく使用していたんですが、当時はソフトウェア・インストゥルメントはWindowsの方が良かったりしたんですよ。だから1台Windowsマシンを用意して、ART Teknika Consoleと言うソフトウェアを使って音源マシンにしたりとか。そのWindows環境がなかなか良かったので、DAWとしてSteinberg Cubase SXやAbleton Liveを使い始めたりとか、そこからはもうグチャグチャですね(笑)。メインはLogicなんですけど、そのCubaseやLive、さらにはPro Toolsも使ったり。

オーディオ・ファイルの書き出しも柔軟に行うことができる

—— Studio Oneを使い始められたきっかけは
 昨年の夏頃、長年の友人であるU-SKE(註:プロデューサー/作曲家/編曲家の浅田祐介氏)に、教えてもらったのが最初ですね。Logicが今みたいな状態ですし、何か良いDAWはないか物色していたんですよ。そうしたらU-SKEもちょうど新しいDAWを探していたみたいで、Studio Oneと言うのが軽くて音が良いってことで。その話を聞いて、“それはおもしろそうだな”とすぐに試してみたんです。その時はバージョン1.5で確かに音は凄く良かったんですけど、動作に関してはLogicと比較してそんなに軽い印象はなくて、スイッチするだけの決め手に欠けたんですよね。だからその時は試して終わりだったんですけど、2011年末にバージョン2が出て、Melodyneインテグレーションが装備されたじゃないですか。あれが凄くて、これはもうスイッチするしかないと。今はもう完全にLogicから“スイッチ”してしまいました。

—— Studio Oneを本格的に使い始めて特に気に入った部分は
 何と言っても音質ですよね。色々DAWを持っていますが、どのDAWと比較しても圧倒的に音が良い。だから使い始めはビックリすると思いますよ。楽器を加えて行っても音が埋まらないから(笑)。迫力がないと感じる人もいるんじゃないですかね。でも、これが本来の音で不純物がないからこそそう感じると言うか。僕がStudio Oneに移行した時のオーディオ・インターフェースはApogee Rosetta 200で現在はRME Fireface UFXなんですが、インターフェースが高音質であればある程、音が埋まらなく感じると思います。しかし、ちゃんと大きな音で聴けば、音の立体感が凄いんです。この音質のStudio Oneに慣れたら、アレンジも変わってくると思いますよ(笑)。

Studio Oneの魅力を語る田辺氏

——ご自身でミックスされることもあるのですか
 そういう仕事も無いわけではないですけど、ミックスはエンジニアさんに手掛けてもらうことがほとんどですね。アレンジが終わったらトラック毎にオーディオ・ファイルを書き出し、Pro Toolsセッションに貼って、一応それなりのバランスを取ってエンジニアさんに渡す流れです。昔はPro Toolsにファイルを移すだけで音が好みじゃなくなるので嫌だったんですけど、Pro Tools 10で32Bit浮動小数点処理になってからかなり良くなりましたけど、それでもStudio Oneの方が音の定位感や奥行き感とかも断然良いと思いますけどね。

 そうそう、今思い出しましたけど、Studio Oneってオーディオ・ファイルの書き出しがとても柔軟に行えるのもイイんですよ。トラックをそのまま書き出すのか、あるいはミキサー・チャンネルの出力を書き出すのか、選択することができる。僕の場合はミキサー・チャンネルの出力を書き出せた方が都合が良いので、そちらを選択しているんですが、これはとてもよく考えられていますね。同じようなことは、Cubaseだとちょっと工夫すればできるんですけど、他のDAWではミキサー・チャンネルの出力を個別に書き出すことはできないと思いますよ。

 それとStudio Oneではボタン一発ですべてのチャンネルの出力を書き出すことができるんですが、ちょっと時間がかかるんです。4〜5分の20〜30トラックの楽曲の場合、大体30分位かかると思います。最初はちょっと遅いなと感じたんですけど、よくよく考えてみればその位時間がかかって当たり前なんですよ。64Bit浮動小数演算だし。Studio Oneに対してLogicは書き出しが異常に速いんですけど(笑)、オートメーションとかサンプル単位で本当にズレてないの?って疑ってしまう。逆相にすると音が残っちゃうとか(笑)。その点、Studio Oneは音質重視と言うか、信頼できます。

Studio One Professionalクロスグレード版の詳細

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Studio One純正オーディオ・インターフェースの詳細

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