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RC 500

極めて優れた性能とコストパフォーマンスを両立したスリッドステート・チャンネル・ストリップ



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鈴木鉄也
鈴木鉄也
これまでADL600やADL700など真空管アウトボードに力を入れてきたPRESONUSが、従来のノウハウと最新のデザインを融合してクラシックかつハイエンドなサウンドを再現したというチャンネル・ストリップ、RC500を発表しました。先述したチャンネル・ストリップADL700用に開発されたカスタム・デザインのFETコンプレッサーとセミパラメトリックEQを、新しくデザインしたソリッド・ステート・クラスAプリアンプと組み合わせた一台です。早速チェックしましょう。
[鈴木鉄也氏のレビューを読む]




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新しいビンテージ

最新のデザインを採用しながら、クラシックなハイエンド製品のビンテージ・ヴァイヴを再現するソリッドステート・チャンネル・ストリップはなかなか見つかるものではなく、コストパフォーマンスまでも併せ持つ製品を見つけることはさらに至難の業。そんな要望に応えるのが、新しくてビンテージでもあり、極めて優れた性能とコストパフォーマンスを両立したチャンネル・ストリップRC 500です。

ジェントルマンな魔術師

ミュージック・リッチな街、ルイジアナ州バトン・ルージュで、ある白髪の紳士がシャーシを静かに見つめ、アナログ・プリアンプとプロセッサーを設計していました。しかし、彼はただのインダストリアル・デザイナーではなく、そして彼のプロジェクトもありふれたプリアンプとプロセッサーのデザインにとどまりませんでした。彼の名はロバート・クリール。そう、人気が衰えることのないXMAX™ プリアンプなど、PreSonusが手がけた数々の優れたアナログ回路の立役者であるエンジニアです。彼が手がけたプロジェクトであるADL 700 真空管チャンネル・ストリップは、ハイエンドであり、極めて優秀なチャンネル・ストリップだと名声を得ています。

PreSonusチームは、彼が取りかかっているプロジェクトがADL 700だと考えていましたが、彼の探求はADL 700が終わりではなかったのです。

数々の賞に輝いたADL 600(PreSonusと Anthony DeMariaの共同開発)と同じハイボルテージ真空管プリアンプを使用したADL 700の開発過程で、クリール氏は、ディスクリート・トランジスターと最新世代の低ディストーション・オペアンプを搭載したクラスAハイブリッド入力段を使用する特殊なソリッドステート・プリアンプの新しいデザインを思いつきました。プロトタイプの音を聞いたPreSonusチームは皆、そのトランスペアレントでディテールに優れたクリアなサウンドに圧倒され、この新しいプリアンプはすぐさまオフィス内の伝説となりました。クリールが手がけたこの卓越したプリアンプが、RC 500のコアとなり、「RC」の名は、ロバート・クリール氏に敬意を表して冠されたものです。

RC 500は、高い評価を得ているPreSonusのADL 700真空管チャンネル・ストリップ用に開発したカスタム・デザインのFETコンプレッサーとセミパラメトリックEQ回路を、新しいデザインの超低ディストーション、ハイゲイン、ソリッドステート・クラスAプリアンプと組み合わせることで、常に再現可能でトランスペアレントなディテールと一貫性に優れたオーディオを提供することが可能となったのです。バランス・アナログ・インサートは、コンプレッサー、EQ、マスターゲイン段より前のソース信号をRC 500から送信し、信号をコンプレッサー段に直接戻すため、外部プロセッサーを追加することもできます。

こうして、最高級の品質を提供しながら極めてリーズナブルなチャンネル・ストリップRC 500が誕生しました。レコーディング・エンジニアやレコーディング・ミュージシャンへ、クラシックなビンテージ・ソリッドステート・プリアンプを彷彿とさせるサウンドを届けます。

RC 500は、ディスクリート・トランジスターを装備したクラスAハイブリッド入力段と、最新世代の低ディストーション・オペアンプを搭載。これらのデザインにより、クラスAならではの音響クオリティはそのままに、オペアンプの特長でもあるパフォーマンスの再現性を同時に得ることが可能です。

パワーアンプは、出力段のデザインにより、クラスA、B、AB、D、G、Hの各級に分類されています。RC 500のクラスAプリアンプでは、出力回路は信号スイングのサイクル全体やバイアス電流フローに対して常にオンの状態が保たれます。そのため、一般的なクラスA/B回路と比較して、クラスA回路では電圧が切り替わる際に生じるクロスオーバー歪みがなく、よりピュアでクリーンな音楽的サウンドを実現できます。

RC 500のソリッドステート・プリアンプは、真空管プリアンプに比べて、周波数特性レンジの両端でより優れた精細度を提供します。高域はより明瞭に、低域はよりタイトになり、トランスペアレントで音楽的な信号を生成し、室内の空間感覚を保ちながら、真空管マイク・プリアンプに比べてより3次元的なサウンドをもたらします。

コンプレッサー:安定と安心のFET

​RC 500のFET(Field-Effect Transistor:電界効果トランジスター)コンプレッサーは、完全可変のアタック、リリース、スレッショルドの各コントロール、およびバイパス・コントロールを搭載。圧縮比は3:1に固定されており、この組み合わせは、優れた柔軟性を提供し、間違いを起こすリスクを低減します。

ユーザー向けヒント:入力ゲイン段は、スレッショルドを低めに設定することでよりハードにし、より高めの圧縮比をエミュレートすることができます。必要に応じて、RC 500コンプレッサーの強度を上げることができます。

先にも説明したとおり、このコンプレッサー・デザインは、ADL 700と同じものとなっており、非常に高い評価を受けています。例えば、ヒュー・ラブジョン氏(Sound on Sound誌 2013年8月号)は、 「RC 500のコンプレッサーは正確でレスポンシブであり、ほとんどのボーカリストの標準的なダイナミクスの偏位を、繊細かつ確実に処理することができる」と評しています。

RC 500に搭載されているものと同じFETベースのコンプレッサーは、トランジスターを使用して三極管の動作とサウンドをエミュレートします。このタイプのコンプレッサーは、同価格帯のチャンネル・ストリップに搭載されている他のコンプレッサーと比較して、一般的にアタックタイムが高速で、選りすぐれた信頼性を提供します。

アナログ・コンプレッサー・デザインには大きく分けて次の4種類が存在します。光アイソレーターを使用するもの(オプティカル)、RC 500やADL 700で採用している電界効果トランジスター(FET)、PreSonus Studio Channelチャンネルで採用している電圧制御アンプ(VCA)、そして可変ゲイン・コンプレッサーです。それぞれに用途がありますが、ここでは、現在ハイエンドのチャンネル・ストリップに採用されているオプティカルとFETの2種類を紹介します。

現在のハイエンド・チャンネル・ストリップの多くは、オプティカル・コンプレッサー回路を使用しています。一般的に、これらのコンプレッサー内のオプティカル回路のレスポンス・タイムはアタックとリリースをソフトにする傾向があり、ボリュームの変動をスムーズにすることが可能です。これらには特徴的な音響特性があるため、エフェクトとして、またゲインコントロール・デバイスとして使用できます。

RC 500が採用しているFETコンプレッサーは、特別なトランジスターを使用してゲインを変化させ、三極管サウンドをエミュレートします。本質的にハイインピーダンスなデバイスであるFETコンプレッサーは、クリーンで信頼性に優れており、ほとんどのオプティカル・コンプレッサーに比べてより高速なアタックタイムを提供します。どちらを選ぶかは好みの問題といえます。オプティカル・コンプレッサーのサウンドが必要という場合もあれば、FETベースのコンプレッサーを使用したい場合もあるでしょう。

しかしながら、特徴的なサウンドが得られるという点を除いて、オプティカル・コンプレッサーにはデメリットもあります。最も顕著なのは、オプティカル・コンプレッサーに含まれるコンポーネントが高温または低温になると、アタック・タイムやリリース・タイムが大きく変化してしまう点です。つまり、結果が一定しておらず、例えばソング内のスネア・ヒットがそれぞれまったく異なるサウンドになってしまうこともあります。

対して、RC 500で採用しているFETコンプレッサーは、温度の変動に影響を受けず、常に再現可能な一定した結果をもたらします。

また、オプティカル・コンプレッサーには環境面への問題もあります。オプティカル回路にはカドミウムが少量含まれており、この金属はRoHS指令(電気・電子機器に含まれる特定有害物質の使用制限に関する欧州議会及び理事会指令)で新規電子機器への使用が禁止されています。オプティカル・コンプレッサーや一部のプロ・アスリートとは異なり、RC 500のFETコンプレッサーは禁止薬物を使用していないのです。

RC 500のコンプレッサーのコンプレッション・カーブは「ソフトニー」で、ハードバイパスも可能です。

「ニー」とは、コンプレッション・カーブをグラフィック表示した場合に、スレッショルド・ポイントでどのように曲がるかを示した言葉です。

ハードニー・コンプレッションでは、シグナルに適用されるゲイン・リダクションは、シグナルがスレッショルドで設定されたレベルを超えると同時に発生します。

一方、ソフトニー・コンプレッションでは、ゲイン・リダクションの開始は、シグナルがスレッショルドを超えた後ゆるやかに発生し、より音楽的なレスポンスとなるのです。

RC 500コンプレッサーとEQは、個別に「ハード」バイパスに切り替えることができます。ハードバイパスとは、プロセッサーがバイパスされると、回路から完全に取り除かれる状態を指します。プロセッサ-によっては「ソフト」バイパスのものもあり、こちらはプロセッサーがバイパス時に回路内に残りますが、パラメーターは「フラット」に設定されます。ただし、信号はプロセッサーを通過するので、サウンドには若干の変更が付加されます。RC 500の「ハード」バイパスなら、この問題は生じません。

スムーズで洗練された音楽的なEQ

RC 500の3バンド・セミパラメトリックEQは、ロバート・クリール氏がプリアンプとコンプレッサーに合わせてデザインしたものです。分離フィルターと最適化されたバンドごとのQを組み合わせ、不快なアーチファクトの出ない絶妙なシグナル・シェイピングを提供します。

このEQは、非常に高い評価を得ているADL 700の4バンド・セミパラメトリックEQと同じ回路を採用。クリス・グレインジャー氏(Mix誌2013年1月号)は、「RC 500のEQは音楽性を考慮したデザインとなっている」と評しています。また、Resolution誌のジョージ・シリング氏(2013年3月号)は、「EQはスムーズで洗練されている…一般的な使用には十分すぎるほどパワフルで、ピーク・モードのローエンドの厚みは(不鮮明さなどなく)素晴らしい」と評しています。

全バンドにゲイン(±16dB)、周波数コントロール、固定Q(0.5)が用意され、ミッドバンドとハイバンドにはオーバーラップ周波数範囲を設定可能。ローバンドとハイバンドはシェルビングとピークの間で切替可能であり、EQはハードバイパスも可能です。

RC 500には、-16〜+16dBのゲイン・コントロールが用意されています。

ローバンドの中心周波数範囲は20〜250Hz、ローミッドは160Hz〜2kHz、ハイミッドは800Hz〜8kHz、ハイバンドは2〜20kHzです。ミッド・バンドとハイ・バンドはオーバーラップします。

ミッド・バンドはピーク・バンドです。ピーク・イコライザーは、(周波数コントロールで選択されている)中心周波数周辺の周波数帯域をブーストまたはカットします。バンド幅は、バンド幅コントロールまたはQコントロールを使用してフルパラメトリックEQ内で変更できます(Qは中心周波数のバンド幅に対する比で定義され、Qを低くすると周波数帯域が広くなります)。この好例が、StudioLive 32.4.2AIおよび24.4.2AIデジタル・ミキサーのパラメトリックEQセクションです。

セミパラメトリックEQでは、Q(およびバンド幅)は固定です。RC 500のQは0.5に固定されており、十分な幅の周波数帯域を提供します。

つまり、RC 500のピークEQバンドでは、選択可能な中心周波数から±16dB単位で幅広い(Q=0.5)周波数帯域をカットまたはブーストすることが可能です。

EQのハイ・バンドおよびロー・バンドは、ピークとシェルビングの間で動作を切り替えることができ、ピーク・バンドとして使用する場合にはミッド・バンド(中心周波数範囲を除く)と同様に動作します。

シェルビングEQは、指定のカットオフ・ポイントを上回るまたは下回る周波数を減衰またはブーストします。このモードでは、そのバンドの周波数コントロールは、中心周波数ではなくカットオフ周波数を設定します。

シェルビング・モードでは、RC 500のハイバンドはローパス・フィルターとなり、カットオフ周波数を下回るすべての周波数をパスし、カットオフ周波数を上回るすべての周波数を減衰します。ロー・バンドはハイパス・フィルターとなり、カットオフ周波数を上回るすべての周波数をパスし、カットオフ周波数を下回るすべての周波数を減衰します。どちらのバンドでも、カットオフを上回る周波数は既定のカーブに従ってロールオフされ、ゆるやかな傾きで減衰します。

PreSonusスタンダードの高い機能性能

+48Vファンタム電源、極性反転、20dBパッドなど、PreSonus製プリアンプとチャンネル・ストリップでは当たり前の機能は当然用意されいます。それだけではありません!

前述の機能に加えて、RC 500には、周波数スレッショルドが80Hzに設定された-12dB/オクターブのハイパス・フィルターが搭載されており、イコライザーの代わりにこのフィルターを使用して、不要な低周波数を除去します。例えば、この80Hzフィルターを使用してボーカル低域のブーミーを除去し、信号の全体的な明度を向上させることが可能です。

大型でバックライト付のデュアルモード・アナログVUメータリングにより、出力とゲインリダクションのレベルのモニタリングが可能です。マスター・レベル・コントロールは、出力全体を-80〜+10dBの範囲で調整します。

RC 500では、接続も簡単です。リアパネルのXLRマイク入力とライン入力、およびフロントパネルの¼” インストゥルメント入力はさまざまなサウンド・ソースを受信でき、便利な入力選択スイッチでソースに合わせて切り替えることが簡単にできます。XLRおよび¼” TRS端子のバランス出力、バランス・アナログ・インサートを装備しており、お気に入りのプロセッサーにパッチしてサウンドに異なる特徴を追加することも可能です。

優れた機能、接続性、サウンド。RC 500は、チャンネル・ストリップの新たなスタンダードとなることでしょう。お近くのPreSonus正規ディーラーで、そのサウンドを体感してください。



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