—— 収録曲はどのように選曲したのですか
Ba.中根氏:僕達にとってライブは実験場でもあるので、お客さんの反応とかもみつつ決めました。
Vo./Gt.田村氏:「滑走路」はバンドのイメージに近い感じの曲ですぐに決まったんですが、「日比谷」に関してはちょっと毛色の違う曲なので、ファースト・シングルに入れちゃっていいものか悩みましたけど(笑)。その辺りはSONIC-ONEの人の意見も訊きながら決めました。
伊橋氏:約1年プリプロをやっているので17〜18曲ストックがあります。年末くらいまでにはセカンド・シングルを出したいなと思っていますが、メインの曲をどれにするかということと歌詞で難航しているんですけど(笑)。
—— レコーディングとミックスは
伊橋氏:レコーディングは渋谷にある東京スクールオブミュージック専門学校で、ミックスはミキサーズラボです。エンジニアはバンド・サウンドに定評がある安達義規さんで、たまたまデモを聴いていただいたら興味を持ってくださったのでお願いしました。安達さんはバンドものを多く手がけている方なので、彼らにも合うんじゃないかなと。
安達さんのサウンドは、想像以上にロックでしたね(笑)。狙いどおりのサウンドに仕上がってとても満足しています。特にドラムの音が良くて、レコーディングを行った東京スクールオブミュージック専門学校の録り音がとても良かったのには驚きました。
—— メンバーから安達さんへのリクエストは
Dr.水野氏:スネアの大きさとか(笑)。SONIC-ONEに有名な元プロ・ドラマーがいて、ドラムのチューニングはその人にやっていただきました。“チューニングがあまい”とか言われたので(笑)。
Ba.中根氏:すごい良い感じのサウンドで、想像以上の出来になっていると思います。
Vo./Gt.田村氏:けっこう注文したと思います。何を言ったかぜんぜん憶えてないんですが……バランスとか音色とか。1枚作って、バンドの大きな方向性は見えてきた感じですね。このバンドでは、あくまでも歌とメロディーを中心に、正当な音楽をやっていきたいと考えています。全体のサウンドに関しては今後も試行錯誤はあると思うんですが、軸となるのはあくまでも歌とメロディーですね。
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伊橋氏:このままいい感じで育ってもらって、ROCK IN JAPAN FESTIVALのグラスステージに出演してもらいたいと思っています。とりあえず、グラスステージ出演はマストですね(笑)。
僕が彼らに興味を持ったのは、自分がバンドで失敗しているというのが大きくて。バンドをやっていた頃を振り返ると、もうちょっと周りの大人たちの意見に耳を傾ければよかったなと思うんですよ。彼らには自分のような失敗はしてほしくないので、文句を言われてもどんどんアドバイスをしていこうと思っています。僕のような職業作曲家がアドバイスすることで、楽曲が整理されてわかりやすくなり、結果としてより多くの人たちに聴いてもらえると思うんですよね。せっかく良い音楽やっているのだから、たくさんの人達に聴いてもらった方が絶対にいいわけですから。それにしても彼らと作業していると、やっぱりバンドっていいなぁとうらやましくなりますね(笑)。
今回のmusiquoのプロダクションについてとStudio Oneの魅力をサウンド&レコーディング・マガジンのミュージシャンが使うStudio Oneで4回連載していますので是非ご覧ください。
musiquo 元musiquo musiquaのVo田村一哉とBa中根洋弥、8mのDr水野喜隆にて新バンドを結成。Vo田村の歌の世界をより洗練し「musiquo musiqua」からバンド名を一部引継ぎ「musiquo」と命名。新たにプロデューサーとして伊橋成哉を迎え、幅広い表現を取り入れた色彩豊かな楽曲を展開し2013年3月より本格始動!2013年6月にはライブ会場をはじめとした店舗限定でパイロット盤シングル「滑走路」を発売。デビュー前から話題となり、同年8月に、初の全国流通盤として1stシングル「日比谷」をリリース。 musiquo公式サイト:musiquo.xii.jp
SONIC-ONEサイト:tower.jp/sonic-one/info
伊橋成哉 中学校2年生の時に知人に誘われてギターを始める。日本大学芸術学部演劇学科を卒業後バンド活動を開始。バンド活動の傍ら楽曲制作にも力を入れ、2004年にhitomiのシングル「ヒカリ」c/w曲「Steady」に楽曲提供を皮切りに、男性女性アーティスト幅広く楽曲提供。またCM音楽や映像音楽、海外作家との共作などでも精力的に活躍している。 伊橋成哉公式サイト:naruya.net Switch to Studio One:www.mi7.co.jp/switch/
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