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電気グルーヴでの活動を経て、サウンド・クリエイター/プロデューサー/DJとして活躍し、高橋幸宏、小山田圭吾、TOWA TEI、ゴンドウトモヒコ、LEO今井によるスーパー・グループ、METAFIVEのメンバーとしても注目を集める砂原良徳氏のトラック制作に欠かせないのがPreSonusのStudio One。優れた操作性と軽快な動作、そしてナチュラルでクセのない音質を高く評価し、0.5秒の差でも制作活動に大きく影響を与えると語る砂原良徳氏に、SWITCHした理由やシーケンサー遍歴、トラック制作/マスタリング・ツールとしての魅力を独占インタビュー。

    

シーケンサーの正確無比な演奏に惹かれ、これは自分がやりたいことだなと思った

—— シンセサイザーに興味を持った切っ掛けとは
 電子工作が元々好きだったので、『ラジオと実験』みたいな雑誌で見たのが最初だったと思うのですが、何と言ってもその見た目に惹かれましたね。未来的というかワクワクする機械だなって。でもどんなものかよく分かっていなくて、音楽に使うものだと知ったのはYMOを見てからですね。

—— シーケンサーに関しては
 確かYMOのライナーノーツで知ったと思います。「シンセを自動演奏させている」みたいな説明が書いてあって、鍵盤のようなものが付いているけど手で弾かなくてもいいのかって..。それでシーケンサーに凄く興味を持ちました。当時からズレたりバラけたりしているのが好きではなくて、絵でもきれいな直線や正円が描けないことにジレンマを感じていたのですが(笑)、シーケンサーだったら正確無比な演奏ができるのではないかと。これは自分がやりたいことだなと思いました。でもMIDIが登場する前の話ですから、その当時中学生だった自分が買えるようなシーケンサーはなくて、最初はリズム・マシンでシンセをトリガーさせて遊んでいました。そんなことをやりながらも、「こんなんじゃ音楽は作れないな」とも思っていましたけど(笑)。

砂原良徳氏と愛用するStudio One & ROLI Seaboard RISE
砂原良徳氏と愛用するStudio One & ROLI Seaboard RISE

 最初に手に入れたシーケンサーは高校生の時に買ったカシオCZ-5000の内蔵シーケンサーですね。なぜCZ-5000を買ったのかと言うと、高橋幸宏さんが広告に出ていたというのも大きいですけど、シーケンサー内蔵のシンセで一番安かったからですね。他の選択肢としてはSequential CircuitsのMulti-Trakがあった位で、今で言うオール・イン・ワン・シンセって当時あんまり無かったですね。そして高校2年生の時に同じカシオのRZ-1とカセットMTRを買って、そのセットで曲作りを始めました。

—— シーケンサーでの打ち込みの印象は
 曲ができあがれば楽しいですけど、打ち込むのは正直苦痛でしたね(笑)。CZ-5000の内蔵シーケンサーって、手弾きをクォンタイズできず、キッチリ打ち込むには数値で入力するしかなくて..。しかも同じフレーズを繰り返したい場合は、それを最初に決めておかないといけなかったり、なぜか9回までしか繰り返せなかったり(笑)。とにかく大変でしたね。

 次がローランドS-330の内蔵シーケンサーですね。外部ディスプレイに表示ができて良さそうだなと思いましたが、いざやってみると演奏が突っかかる。それでローランドMC-50を手に入れました。MC-50の時代は長かったですね。80年代後半から最初のソロ(1995年発表の『CROSSOVER』)を作るまでですから、6〜7年使っていたと思います。だからMC-50の操作は完全に体に染み付いて、打ち込みはかなり速かったと思いますね。

昔から現在に至るまで、MIDIで音源を鳴らすのが基本

—— コンピューター・ベースへの移行は
 その当時、コンピューターの動作が不安定なところが嫌で、後はセッティングも面倒だなと思って..。当時、かなりの量のシンセを使っていましたからね。MC-50で済むのだったらその方がいいなと。機能的にもMC-50に不満はなかったですけど、唯一パーセンテージでシャッフルできるのはいいなと思っていました。MC-50で細かいシャッフルを打ち込むには、MC-4みたいに数値で入力しなければなりませんでしたからね..。それだけはいいなと思っていましたね。

 その後、ソロ・アルバムを作ろうと思ったのが切っ掛けですけど、そのタイミングで音源類の数を最低限にしようと思い、それだったらコンピューター・ベースのシーケンサーに移行してみようかなと思いました。

—— 音源類の数を減らそうと思ったのは
 反動ですかね(笑)。最初のソロを作る前、電気グルーヴのアルバム(1994年発表の『DRAGON』)を作った時のシンセの物量がもの凄いことになっていて、あまりに数が多いものだからSequential Circuits Prophet-5をクリックだけに使ったりして(笑)。何でも行き過ぎると反動で真逆の方向に行きたくなる。正にそんな感じで、突然大量のシンセに囲まれて曲を作るのが嫌になってしまったんですよね。こんなにある意味が分からないよって。

 それで、ソロ・アルバムを作るタイミングで音源をAKAI S3200が2台とJUNO-106だけにしました。ちょうど古いレコードを買い漁っていた頃で、サンプラーが楽しくて質感も好きでしたし。

—— シーケンス・ソフトウェアは何を
 最初はOpcode Systems Visionです。どのソフトウェアにしようと相談したHiroshi Watanabeくんや、テイ・トウワさんもそうでしたし..。今思うとVisionって使い易かったですね。ソロを作ってまた電気グルーヴに戻った時に、石野卓球くんも同じタイミングでソフトウェアに移ったそうで、でも彼はCubaseだったので「お前もこっち覚えて!」と言われてCubaseに(笑)。それに、その当時Visionの先行きが何だか怪しくなっていて..。Cubaseを使ってみて、テクノの人に好まれる理由が分かりました。半小節ずらしたりとか、ループ・ポイントを変えたりとか、そういった操作が簡単にできましたからね。

 そして、2000年頃『LOVEBEAT』の制作に入るタイミングで、そろそろ新しいソフトウェアに変えたいなと思ってLogicに移りました。Logicを選んだのは、Visionのように突然無くなってしまうのは嫌だったので(笑)。だからVision、Cubase、Logicを転々としてきた感じですね。

—— DAWでのオーディオはいつ頃ですか
 2枚目のソロ・アルバム(1998年発表の『TAKE OFF AND LANDING』)を作り始めた時が最初だと思います。あのアルバムも音源はハードウェア・サンプラーがメインでしたけど、サンプルを途中から再生させるなど、長いサンプルの操作が少々面倒でした。それで試しにオーディオ・トラックを使ってみるかと思い、コルグの1212 I/Oを入手して使い始めました。

 でも、特殊なことをやる時に少しオーディオ使う程度でしたね。サンプラーで鳴らした方が音質的にも好きでしたし、スタート・ポイントやリリース・ポイントを変えるなどの操作も簡単にできましたから。今でもオーディオ・トラックは最後に録る時しか使っていなくて、サンプラーをMIDIで鳴らすのが基本です。

Studio One Professionalクロスグレード版の詳細

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Studio One純正オーディオ・インターフェースの詳細

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