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中村文俊 オフィスインビレッジ オフィスインビレッジ

英国の名門Solid State Logic。言わずと知れたコンソールの老舗メーカーであり、最近ではプラグインやAD/DAコンバーターなどDAW製品でも高い評価を獲得しています。Solid State Logicの新しいプラグイン・スイートであるDuende Nativeをいち早く導入した、スガシカオ、大黒摩季、スネオヘアー、ロード・オブ・メジャーなど数々の作品に携わってきたレコーディング/ミックス・エンジニア中村文俊氏にロング・インタビューを実施。アシスタント時代からSSLコンソールを愛用しプラグインにも精通している中村氏がDuende Nativeの魅力を語ります。

   

トラック・ダウンはほぼSolid State Logic指定

—— 中村さんはアシスタント時代から長年SSLを愛用されてきたと思いますが
 一番使ったのはやはりSL4000Gシリーズですね。TD(トラック・ダウン)では、ほぼ指定でSolid State Logicでしたから。音的に一番好きなのはSL4000 G-Plusです。9000シリーズも全然使ってるんですけど、9000シリーズはスタジオに依存するんですよ。9000シリーズを最初から導入しているスタジオだと違和感はないんですけど、元々4000シリーズが入っていた部屋の中に9000シリーズが入ったスタジオだと、要するに部屋のレンジ感が4000シリーズに合わせて作ってあるので、9000シリーズを入れると派手になり過ぎたり固くなっちゃったりして..。もともと9000シリーズ用に作ってあるスタジオだと違和感なく使えるんですよ。卓だと部屋がからんでくるんですよね..。

XL 9000 Kシリーズ

 ライブ収録で中継車に乗ってC200を使ったりもしますけど、Cシリーズは9000系統のSSLっぽさが継承されている感じがしますね。Cシリーズも9000系統もクリアだけどSL4000シリーズの伝統的なざっくりしている部分もある。淀んだ感じはなくハイもローも良く出る卓ですね。

—— DAWを導入したのはいつごろですか?
 いつかはこう言う時代になるんだろうなって思って10数年前にPro Toolsを導入しました。Pro Toolsを導入してからも、SSLだけのミックスもあるしPro Toolsだけのミックスもありました。それから、SSLでEQやミックスをしてオートメーションだけPro Toolsで書いたり、アタックが早いコンプが使いたい時にはPro Toolsでエフェクトしたりと、SSLとPro Toolsの両刀使いが結構長かったですね。

—— Pro Tools内部ミックスがメインになった時にSSLのEQやコンプなどの必要性は感じましたか?
 全然欲しかったですよ。SSLがある大きなスタジオからプロジェクト・スタジオへ時代は変わってきたじゃないですか。だから僕らはG-Compやチャンネル・ストリップなどSSLのハードウェアを持っていましたよ。Pro Tools内部ミックスがメインになってから一番欲しかったのはSSLのEQかな。アシスタント時代から長年使い慣れてるんでね。パパパッと音が作れちゃうから、どうしてもそこを求めちゃうと言うか..。逆に最近の若いエンジニアさんは内蔵のEQでやっちゃったりする人もいるんですけど、僕の場合はなんか引っ掛かってくれないなって思っちゃう。やはり引っ掛かりなんですよね、コンプでもEQでも。ただキレイに変わるとか音質を補正するんじゃなくて、ポイントが起きたって言う感じ。SSLのあの引っ掛かりが欲しくてね。今も特にリズム系にはSSLのEQやコンプをよく使っていますよ。

アタックがいい具合に出てよくまとまる、それがBus Compの魅力

—— SSLを語る上で外せないマスター・バス・コンプの魅力をズバリ言うと
 一言で言うとアタックがいい具合に出てよくまとまる。最近のプラグインを含めてアナログっぽいコンプは、パッツンパッツンになるのはあるけど、いい具合な所で止まっているアタック感って、なかなか得られないんですよ。その絶妙な所がSSLのマスター・バス・コンプにはある。入れるとレンジが少し狭くなるけど暴れもせずクッとまとまる。やっぱこれだなーって思います。

マスター・バス・コンプの感じはDuende Nativeが一番実機に近い

—— SSLのシミュレート製品を色々試されたと思いますが
 時代がプロジェクト・スタジオへ向かって行くタイミングで、SSLのシミュレート製品ってたくさん出てきたじゃないですか。だけど、SSLの名前が付いてるのにどれも全然違うなって思っていて..。SSL系で最初に良かったと思ったのはWavesですかね。これは似てるぞーって思いました。Duendeのハードウェアも使ってたんですけど、FireWireが関係しているのかハードウェアを介すからかわからないけど、なんか明るさが足りないなと感じていたんです。今回のDuende Nativeは、明るさも十分あり印象は凄く良いですね。

 Duende Nativeの全体的なサウンドの印象はCシリーズや9000系統を彷彿とさせていて、クリアだけどSSLのざっくりしてる部分もあって淀んだ感じがない。カーブもSSLカーブなんで慣れてるのもありますね。僕はDuende NativeのStereo Bus Compressorが一番良くできていると思いますね。SSL系シミュレートのプラグインを全部試したけど、マスター・バス・コンプの感じはDuende NativeのStereo Bus Compressorが一番実機に近いと思います。

 他のマスター・バス・コンプ系プラグインは、アナログっぽいって言えばアナログっぽいんですけど、ちょっとイナタクなっちゃうんですよね。Pro Toolsの内部ミックスってクリアなんで、クリアなミックスにマスター・バス・コンプの感じが欲しいなと思って入れると、アタックもレンジも含めてイナタクなっちゃうんです。でも、Duende NativeのStereo Bus Compressorを入れると、クリアでレンジ感も崩れずマスター・バス・コンプの感じが得られるから良いですね。

一番のお気に入りはオプションのX-Verb

—— Duende Native Studio Packに収録されている新しいアルゴリズムのプラグインはいかがでしたか?
 全体的に印象は良いですね。一番のお気に入りは、オプションのX-Verbなんです。SSLってリバーブのイメージがなかったんですけど、使ってみると実に良いんです。最近のリバーブは「リバーブ」って主張するんですよね、特にインパルス系は。昔のLexicon 480や224とかハードウェアのリバーブって、少しかけただけで馴染んでくれると言うか、クリアに抜けてくれる。

一番のお気に入りと言うX-Verbをエディットする中村氏

 X-Verbは良い意味でデジタルっぽさもありつつ、少しかけただけでも馴染んでくれるリバーブ。最近はさらっとキレイにかかってくれるリバーブってなくて、いかにも「リバーブ」って存在感を主張すると言うか、足された感じがあってね。リバーブ単体で聴くと凄く自然な響きなんだけど、混ぜた時にうまく馴染まないって言うか..。やはり昔の480みたいな感じが欲しかったんです。

 X-Verbは、良い意味でのデジタル・リバーブだけど、もちろんパラメーターを調整すれば今風の主張する感じも作れる。プレートもロングも普通に良かったしプリセットを選んでパラメーターを少しいじるだけで感触いいなって。リバーブの系統で言うとLexiconよりもTCよりかなと思うんですけど、でもX-Verbってただ単純にキレイなだけでなく中域がちゃんとあるんですよね。この感じは結構好きですね。

Duende Native
 

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