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amp'box Recording studio amp'box Recording studio 山田ノブマサ

英国の名門Solid State Logic。言わずと知れたコンソールの老舗メーカーであり、最近ではプラグインやAD/DAコンバーターなどDAW製品でも高い評価を獲得しています。Solid State Logicの新しいプラグイン・スイートであるDuende Nativeをいち早く導入した、LOVE PSYCHEDELICOの作品などで知られるレコーディング・エンジニア山田ノブマサ氏にロング・インタビューを実施。ビクター・スタジオでの長年のキャリアを有しSSLコンソールを知り尽くした山田氏がDuende Nativeの魅力を語ります。

     

—— Duende Nativeの中で何が一番気に入っていますか?
 ラブサイケデリコのニューシングル「It's You」のメイン・ボーカルにも使いましたが、Vocalstripですね。その名のとおりボーカル用のチャンネル・ストリップなんですが、これが非常に良く出来ている。これは本当によく作りましたよ。ディエッサーとポップ・ノイズを取り除くディプローザー、3バンドEQ、そしてコンパンダーの4種類のプロセッサーが統合されているんですが、これらはルーティングを自由に入れ替えることができます。

 どのプロセッサーも良く出来ているんですけど、一番のオススメは3バンドEQですね。ハイパス・フィルターと2基のパラメトリックEQの組み合わせなんですが、一番下のハイパス・フィルターで要らない低域をカットし、上のEQで高域の倍音を持ち上げ、そして真ん中のEQで中域の硬い部分を削るタイプで、ボーカル処理に最適な構成になっているんですよ。ManleyのVoxBoxのような感じで、上と下でドンシャリにして、真ん中で中域の硬い部分を削ると言うタイプのEQですよね。ちなみにミッドEQのゲインは、プラス方向は12dBなんですけど、マイナス方向は34dBまであるんですよ。これは完全にカットするために設計されたEQですよね。ボーカルの処理を凄く良く分かっているなぁと思いました。

amp'box Recording studioの全貌

 あとEQで素晴らしいのは、フリケンシー・ディスプレイにFFTの解析結果がリアルタイムに表示されるんですよ。自分が気になっている部分が視覚的に分かる。その上にEQのカーブが表示されるので、凄く正確な補正が行えるんです。プロのエンジニアだと、耳で聴いて大体この辺だろうなと言うのが分かるんですが、ミュージシャンとかだとどの周波数を触ればいいのかよく分からなかったりするじゃないですか。しかしこのプラグインのように、周波数分布をグラフで表示してくれると、触るべきポイントが瞬時に分かるから便利ですよね。僕のようなエンジニアが使っても、やっぱり便利ですよ(笑)。時間をかければ触るべきポイントは分かるんですけど、その時間を短縮できるわけですから。

—— コンプレッサー/エクスパンダー/ドライブを統合したコンパンダー・セクションはいかかですか?
 このコンパンダー、凄くいいです。コンプレッションするだけでなく、ゲートでノイズを切ることができますから。この辺りのデザインは、長年コンソールを開発してきたSSLならではのものだと思います。それとVocalstripでは、コンパンダーを使用するとEQのフリケンシー・ディスプレイが自動的にリダクション・グラフに変わるんですよ。このグラフが非常に見やすいんです。

 それとコンパンダーに付いているドライブ・スイッチが凄くいいですね。どんな処理なのかよく分からないんですけど(笑)。サチュレート感が増すと言うか音にガッツが加わるんです。

—— ディエッサーとディプローザーも実用的かと思いますが
 ディプローザーはもうバッチリですし、ディエッサーもよく利いてくれます。パラメーターは、スレッショルドとアマウントの2つしかないんですけど、普通に使う分にはこれで十分ですね。これでダメと言う場合は、フリケンシーの設定ができる単体のディエッサーを使うことになるわけですけど、よほどのソースでない限りこれで十分だと思います。Vocalstripは、本当に良く出来ているプラグインで個人的に一番気に入っていますね。

デジタルであることのメリットを最大限活かしたX-EQ

—— ドラマーでもある山田さんにとってドラム用のチャンネル・ストリップDrumstripはいかかですか?
 これもいいですね。これ1本で素早くドラム・トラックの処理が行える。WavesのSignature Seriesをはじめ、最近はこの類のオール・イン・ワン・プラグインって多いですけど、Drumstripはゲートが入っているのが特徴的ですね。「音楽を作る上でノイズは要らないでしょ」って言うSSLの一貫した哲学を感じますよね。メーカーの中には「せっかくだからノイズも活かそうよ」って言うポリシーで製品を作っているところもあって、その辺りの考え方の違いは面白いです。

—— ゲートのパラメーターがかなり充実していますよね
 さすがSSLはよく分かっていますよ。定番ゲートのDrawmer DS201もそうですけど、このくらいパラメーターがないとドラムのリリースは上手く切れないんです。ざっくりかけちゃうと、生ドラムのニュアンスまで損なわれてしまいますから。昔よく、PONTAさん(註:村上“PONTA”秀一氏)に怒られましたよ。「おい、ゲートをかけるな」って(笑)。僕もドラムを叩くので分かるんですが、わざと軽くスティックを置いて微妙な音を出しているのに、ざっくりゲートをかけるとゴースト・ノートが全部なくなっちゃうんですよ。

 それだったらゲートなんてやめた方がいいじゃないかと思われるかもしれませんが、やはり使いたくなる時があるんですよね。たとえば昔、スティーリー・ダンのようなデッドなドラムの音が流行った時は、マルチ・マイクで収録した各トラックから、余計な音を取り除きたくなりましたから。しかしそのゲート処理も難しくて、エンジニアによってはゲートを開かさせるためだけのキー用のマイクをわざわざ立てたりしていましたね。

Drumstripを語るドラマーでもある山田氏

 それだけドラムのゲート処理って難しくて、だからこのDrumstripは「凄く分かっているな」と言う感じがします。このくらいパラメーターがないと処理を詰めれませんから。エンジニアからかなり話を訊いて作ったなと言う感じがします。

—— EQではなくHFエンハンサーとLFエンハンサーが用意されていますが
 後からEQでゴチャゴチャやるのではなく、ドラムは録りでちゃんとしろよ、って言うSSLのメッセージだと思います(笑)。HFエンハンサーとLFエンハンサーでも補正しきれなければ、X-EQを使いなさいと言うことなんでしょう。

—— ドラムの定番エフェクトとなったトランジェント・シェイパーは使われますか?
 僕はほとんど使わないんですけど、最近流行っているので、好きな人には重宝するかもしれないですね。SPLなんかと比べて、利き方も十分だと思います。

Duende Native
   

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