マリオン・システムズ社の新しいSEMシリーズは、1974年に生産されたSEM|シンセサイザー・エキスパンダー・モジュールの設計者であるトム・オーバーハイム氏がシンセサイザー・ビジネスにカムバックし自身の手で復刻した一品。この新しいSEMシリーズは、オリジナル回路と同等のVCO 2基(ノコギリ波/パルス波)、伝説のマルチモード12dB VCF 1基(ローパス、バンドパス、ハイパス、ノッチ)、VCA 1基、アナログEG 2基及びLFO 1基を搭載した100%アナログ回路によるシンセサイザー。マニア心をくすぐるパッチ機能を搭載し外部CV/GATE機器からコントロール可能な「SEM with Patch Panel」、ポルタメントを搭載し外部MIDI機器からコントロール可能で21ポイントのパッチ機能を統合しトム・オーバーハイム氏直筆サインが施された「SEM PRO」。そして、待望の鍵盤とシーケンサーを搭載した「Two Voice Pro Synthesizer」もラインアップ!これらは、オーバーハイム氏によるMade in USA!希少価値が大変高く、本物のアナログ・サウンドを提供するプレミアムなシンセサイザーです。
1973年にARP 2600/Odyssey、Minimoogのインターフェースとして機能するOberheim DS-2デジタル・シーケンサーをトム・オーバーハイム氏が開発。このヒットにより1974年に演奏可能な最小限のシンセサイザー・モジュールであるオリジナルのOberheim SEMが誕生したのです。ARPやMinioogのアクセサリーと言うコンセプトにより、意図的に4ポールのフィルターではなく補完する意味で2ポールのマルチモード・フィルターにしたことでファットなリードやリリコンの音源として愛用されました。1975年に開発したOberheim 2 voiceと4 voiceは、このオリジナルのOberheim SEMがベースとなっており正にオーバーハイム・サウンドの原点なのです。そんな開発者トム・オーバーハイム氏の書き下ろしによる「自伝」をWebで公開中。モーグ博士が鬼籍に入られた今、電子楽器/電子音楽の世界における唯一の「語り部」であるトム・オーバーハイム氏によるストーリーは、電子楽器愛好家、電子音楽愛好家、音楽ファンにとって貴重なノンフィクション・ストーリーです。
[Tom Oberheimの自伝を読む]
1番お気に入りのシンセサイザーの問いに必ずTwo Voiceと答えるトム・オーバーハイムが、Two Voice Pro Synthesizerとして自身で復刻。1975年のオリジナル・モデルを再現しつつ、興味深いアップグレードも追加された本物の2ボイス・アナログ・シンセサイザーです。
SEM PROは、21のパッチ・ポイントとMIDIインターフェースを搭載することでMIDI/CV/GATE機器との接続を可能とした究極のコンプリート・モデル。オーバーハイム氏による完全ハンドメイドだけでなく、1台1台に直筆サインが施されプレミアムなモジュールとなっております。
SEM with Patch Panelは、内部回路の数多くの入出力ポイントがパッチ・パネル上に用意されており、多彩なパッチングが可能。さらにこれら入出力を外部CV/GATE機器と接続するとその可能性は正に無限大です。
SEM with MIDI to CVは、MIDI to CVコンバーターを搭載することでMIDIでノート・オン/オフのみならずモジュレーションも可能。さらに、アナログ・ポルタメントを装備することで濃厚なシンセ・フレーズのクリエイトも可能です。