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Matthias Juwan & Arnd Kaiser Matthias Juwan Arnd Kaiser
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モダン・コードによる64Bit浮動小数点オーディオ・エンジンと圧倒的なパフォーマンス、そして直感的でシームレスなワークフローにより従来のDAWに対する概念を覆したPreSonusのStudio One。各界から高い評価を獲得するStudio Oneはドイツの北西部ハンブルクで開発され、ユーザーのフィードバックを元に常にブラッシュアップされています。そのStudio Oneの誕生秘話を、PreSonus SoftwareのキーマンであるCTOのMatthias Juwan氏とジェネラル・マネージャーのArnd Kaiser氏へ独占インタビュー。

      

卒論の一環として開発したKrystal Audio Engineソフトウェア

—— お二人のバックグラウンドを教えてください
Arnd:私は、元々キーボード・プレイヤー&プロデューサーで、バンドでも演奏していました。自宅にはスタジオもあったので録音はずっとしていましたね。2003年からスタインバーグに勤務して、7年間Cubase SX3からCubase 6までのプロダクト・マネジャーを担当していました。

PreSonus SoftwareのCTOマティアス・ジュワンとGMアーンド・カイザー
PreSonus SoftwareのCTOマティアス・ジュワンとGMアーンド・カイザー

Matthias:大学でコンピューター・サイエンスを学んでいた時に、Kristal Audio Engineの初期バージョン(後にStudio Oneのベースとなる)を開発していました。2000年からスタインバーグに勤務して、CLEANやmyMP3といったコンシューマー・プロダクトを担当しました。その後、Cubase SXやHALionのチームに数年在籍し、ステップシーケンサー・プラグインなども開発していましたね。2006年に、NuendoやCubase SXを開発したヴォルフガング・クンドゥルスが僕の所にやって来て、彼と一緒にKristal Labs社を立ち上げることにしました。最初のプロジェクトは、PreSonus StudioLive用のレコーディング・ソフトウェアCapture。Captureには僕のK2コードを使用したのですが、同時にシーケンサーの開発もスタートさせていて、それが後のStudio Oneです。ソフトウェアの開発を始めた頃は、バンドでベースを弾いていましたが、僕にとってはそれがCoolなコンビネーションでしたね。

Krystal Audio Engineソフトウェア
Studio OneのベースとなったフリーのKrystal Audio Engineソフトウェア

—— Krystal Audio Engineソフトウェアの開発に至った経緯とは
Matthias:最初のバージョンは卒論の一環として開発したものだったんです。その後スタインバーグで働き始め、昼はスタインバーグ、夜はCristal Audio Engineの開発を行いました。2年程そんな生活を続けて沢山のフィードバックを得ましたし、無償だったので注目を集めていましたね。それが開発継続のモチベーションにもなっていました。16トラックのバージョンを開発した後に、新しいコード・ベースを使用してもう一度ゼロからスタートしました。それが現在Studio Oneに使用しているコード・ベースです。Studio Oneは、私がゼロから作ったCristal Audioの次世代オーディオ・エンジンを採用しています。

ゼロから開発したオーディオ・エンジンK2コードによりStudio Oneが誕生

—— Studio Oneの誕生秘話とは
Matthias:自由時間に記述したこのコード・ベースが既にあって、ある時ヴォルフガングを通じてPreSonusとコンタクトを取る機会がありました。当時のPreSonusは、Cubase対応のオーディオ・インターフェースを扱っていて、OEMバージョンのCubaseが同梱されていました。それで、独自のソフトウェアを開発したいというのが元々のPreSonusのアイデアでした。私達にとって、既にプロトタイプと言えるKrystal Audio Engineソフトウェアがあったので好都合でした。当時のStudio Oneは、アコースティック楽器を演奏してホームスタジオで録音しているレコーディング・ミュージシャンをメインのターゲットとして考えていましたね。

NuendoやCubase SXを開発したDAWプログラマーの巨匠ヴォルフガング・クンドゥルス
NuendoやCubase SXを開発したDAWプログラマーの巨匠ヴォルフガング・クンドゥルス

—— Studio Oneのサウンド・クオリティの秘密とは
Arnd:難しい質問ですね。サウンド・クオリティの秘密、それは「秘密がない」ということかもしれません。秘密の材料はないんです。理解しておかなければならないのは、全体的なサウンド・クオリティには数々の要素が影響するということです。コンバーターの品質からミキシング・エンジンのクオリティまで様々です。特に秘密はありませんが、ただ「上手く」やる必要があるだけです。サウンドの劣化を引き起こすことだけはなんとしても避けたい。ですから、もちろんそんなことがないよう万全を期しています。32 bitのミックス・エンジンと…

Matthias:…64 bit浮動小数点演算を採用しています。例を挙げるとすれば、オーディオ・エンジンにはSSE2命令セットを使用しています。これはいくつかの事柄を簡略化します。CPU負荷を上昇させパフォーマンス低下の原因となるCPUの非正規化を防ぎ、そしてノイズの付加を防ぎます。これは、サウンド・クオリティを保持する沢山ある理由のひとつだと思います。技術的にできるだけの策を講じてはいますが、モダン・コード以外に特別な秘密の策があるというわけではありません。同一の構造を持つ同一のメカニズムに取り組んでいる開発者は皆、同じ可能性を有しているわけですからね。

Arnd:最新技術とハードウェアを使用した最高水準のソフトウェアと言うことができると思います。例えばタイム・ストレッチングはオーディオ素材に変更を加えてサウンドを変化させる機能ですが、今では正しく処理すればサウンド・クオリティを劣化させることはありません。つまり、サウンドをストレッチしながら、非常に高いレベルのサウンド・クオリティを維持することができるのです。また、プラグインのサウンド・クオリティも非常に重要だと思います。EQとコンプレッションだけをとっても、非常に優れたアルゴリズムであれば、最高レベルのサウンド・クオリティを維持し、元の録音素材の特徴を保つのに役立ちます。これらすべてを組み合わせたものがStudio Oneのサウンドとなっているのです。

Studio One Professionalクロスグレード版の詳細

Studio One純正オーディオ・インターフェースの詳細

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