UNVEIL: リバーブ調整およびシグナル・フォーカシング

UNVEILは、ミックス・シグナル内のリバーブ成分を減衰またはブーストできるデミックスベースのリアルタイム・プラグイン。モノ・ソースなどその入力音源のチャンネル数は問わず、知覚的に重要でないシグナル要素を減衰またはブーストすることにより、オーディオの特長的な部分を際立たせたり、目立たないよう背景へと移動させたりできます。UNVEILは、MAPMixed-Signal Audio Processing:ミックスシグナル・オーディオ・プロセッシング)テクノロジーに基づく独自の人工知能技術により、使い物にならなかった現場収録のオーディオやナレーション/セリフの修正、ライブ演奏の明瞭化、リバーブやエコーおよび不明瞭な成分の除去、そしてクリエイティブなサウンド・デザインを可能とします。

UNVEILは様々な用途に使用できます。:

  • オーディオ・エンジニア:録音素材の残響成分を減衰
  • 映画の録音技師:ナレーション/セリフや現場収録音から残響成分を除去
  • 音楽プロデューサー:リバーブの効いたビンテージのドラムループをドライな素材に変化させる(その逆も可能)
  • 効果音制作:理想的とはいえない環境で録音された素材から環境音を除去
  • ミキシングおよびマスタリング・エンジニア:「マッド(泥)」と呼ばれる不明瞭成分を減衰させ、重要部分を際立たせる
Natural

グッバイ、リバーブ

録音素材からリバーブ(残響)成分を取り除くことは非常に難しく、これまで不可能と考えられてきました。従来のリバーブ除去手段は、ダイナミクスに手を加えたり、特定のチャンネル・フォーマットを必要としたり、特定のタイプのシグナルに限定されたものでしたが、UNVEILの登場により状況は一変します。UNVEILは、エキスパンダーやエンベロープ・シェイパーでも、スペクトル・スレッショルディング・プロセッサーでもありません。位相キャンセルやチャンネル間相関分析の技術も使用されていないため、モノからサラウンドまで、DAWが対応しているサラウンド・フォーマットであればチャンネル数に関係なく処理でき、シグナルのダイナミクスに変化を与えることもありません。この機能の実現には、残響音を識別する人間の聴覚をモデリングする技術が利用されています。人間がシグナルを知覚するのと同じように、UNVEILは音を「聴いて」いるのです。識別されたリバーブ成分は、Zynaptiq独自のMAPテクノロジーによりシグナルから分離されます。これで、後はトラック・ボール型のスライダーを調整するだけで簡単にリバーブ量をコントロールすることができます。

Electrify

ハロー、リバーブ

逆に、録音素材に含まれているリバーブの量を増やすことも可能です。クローズ・マイクで録音したドラム・セットを室内に響き渡るドラミングに変貌させたり、特定のサウンドをサウンドステージの背景に移動させたり、異なる場所で収録された音素材のリバーブを個別に調整してマッチさせることも可能。さらに、パラメーターを使用してリバーブ特性をも変更することもできます。モノ・ソースの素材であっても、他の機能と同じようにミックスシグナル内でリアルタイムで操作できます。最新の技術により、このような驚きの処理が可能になりました。

Macros

細部をあらわに

UNVEILアルゴリズムの用途はリバーブ処理に限られません。サウンド・エンジニアが「マッド(泥)」と呼ぶ不明瞭な成分を含む、人間の聴覚では判別しにくい信号成分も処理できます。ディテールを覆い隠す要素を減少させることにより、シグナルに含まれる特長的な部分を際立たせ、細部をあらわにします。もちろん、リバーブ処理同様、逆にシグナルに粗さを加えたり、録音素材に含まれる特定の要素を目立たないようにすることも可能です。

Pitchmap

シンプルな操作性

複雑なのは水面下で実行される演算処理だけ。UNVEILの操作はいたってシンプルで簡単です。わずかな手順で結果が得られ、これほどシンプルであるにも関わらずUNVEILではプロセスをさまざまに調整することができます。もちろん「初心者向け」モードはありません。UNVEILは、極めて合理的で分かりやすい洗練されたユーザー・インターフェースを備えており、そのサウンドは折り紙付き。デモ版をダウンロードし、この圧倒的な性能をお確かめください。


代理店変更のご案内

2024年7月31日を持ちましてZynaptiq製品の取り扱いを終了させていただくこととなりました。今後のZynaptiq製品の取り扱いにつきましては、タックシステム株式会社様が2024年8月1日付で取扱を開始致します。
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