Chara

Chara

シンガーソングライター

マイクは目の前に立つからルックも重要。OC818の曲線は優しい雰囲気をもたらしてくれてルックも良い。Hi-Xヘッドフォンは軽くてアクセサリーを付けていても違和感なく使える

 

Charaのクリエイティブを支えるAustrian Audioのマイク/ヘッドフォン

オリジナリティ溢れる楽曲と唯一無二のウィスパー・ボイスで1992年に日本レコード大賞ポップ、ロック部門のアルバム・ニューアーティスト賞を受賞し、1996年には女優として出演した岩井俊二監督の映画「スワロウテイル」が公開され、劇中のバンドYEN TOWN BANDのボーカルとして参加するなどマルチな才能を持つシンガーソングライターChara。各時代を担う気鋭のアーティスト/クリエーターとのコラボレーションなど音楽的探求を続けるCharaのクリエイティブを支えているのがAustrian AudioのマイクロフォンOC818/OC707とヘッドフォンHi-X65/Hi-X15です。サウンド・クオリティだけでなく、デザインや機能性も気に入っていると語るCharaに自宅スタジオで独占インタビュー。

 

マイクは目の前に立つからルックも重要。OC818の曲線は優しい雰囲気をもたらしてくれる


—— OC818を導入され、「人生に欠かせない10のアイテム」でもOC818を選んでいただきましたが

OC818とHi-X15でレコーディングするChara氏OC818とHi-X15でレコーディングするChara氏

OC818はスタジオだけでなくテレビ収録などでも使用していて、この前も放送局のコントロール・ルームにディレクターに行ってもらって、ダブル部分も含めて3パターンくらい比較も兼ねて収録したけど、TELEFUNKENでスタジオ収録したトラックと良い感じで混ざり合って、サウンドも良くて、ルックも良くて、プライスも良い。OC818は私に合っていると思います。

私はダイナミックレンジが広いし、ウィスパーでも特にチェストボイスもないと、ただの細い音になってオケ中では生きなくなる。OC818はウィスパーから実声に近づいてきた時にも、ちゃんとキャプチャーできる。マイクプリもいろいろ試したけど、プリを選ばないと言うか、どのプリも同じフィールだったし、本当に気に入っています。

 

あとマイクは目の前に立つからルックも重要で、自分が好きなルックじゃないと嫌なんですよね(笑)。OC818はルックも良いし、赤色のアクセントや曲線のフォルムも優しい雰囲気をもたらしてくれるし。サウンド的にもエアーでも使えると思うから、いろいろな場面で使えるマイクロフォンだと思います。

 

—— ステージ用マイクロフォンに必要な要素とは?

私のボーカルはウィスパーだから、レコーディングではコンデンサー・マイクを使えるけど、ライブではいろいろな音を拾ってしまうのでエンジニアさんが嫌がる中、ライブでコンデンサーを早く使い始めたと思います。今まで愛用していたのは、細くてバランスが取り易く、ルックもよかったんだけど生産完了しているし、これにこだわっていてもしょうがないから新しいマイクを探していて、いろいろ試した中にOC707がありました。

ボーカル仲間とは、OC707には展望台(オープン・アコースティック・テクノロジー)があるねって話していて(笑)、音も凄く良くって。ただ、声を出す場合には58Aを使うこともあります。エンジニアさんが、楽器とかの音を拾いたくないから女性には57Aを薦めがちだけど、私には何か物足りなくて..。歌は体の重心や軸も関係するから、OC707での歌い方に慣れたら曲やステージによって使い分けたいと思ってます。あとコーラスがいる場合には、サウンドが混ざり合う必要もあるから、一人だけ違うマイクだと混ざらない場合もあるので、ステージや番組では全体を見て選ぶ必要もありますね。マイク1つで自分の歌も変わっちゃうし。

OC707は、OC818に近い音で早くステージにも持ち込みたいです。今あるハンドヘルドのコンデンサー・マイクの中では、707は私に合っていると思います。少し女性には重いかもしれないけど、持ち方を注意したり、スタンドを使ったり、アコースティック・セッションだったらアンビも一緒に入れたりなど、自分で使い分けて行こうと思います。

 

Hi-Xは軽いし、圧迫感ないし、ふわふわ感もあってアクセサリーを付けていても違和感なく使える


—— ミックスやマスタリング用ヘッドフォンとしてHi-X65を導入されたそうですが

自宅スタジオにセットアップされたOC818、Hi-X15、Hi-X65自宅スタジオにセットアップされたOC818、Hi-X15、Hi-X65

ちょうど開放型のヘッドフォンを探していて、候補の中にHi-X65がありました。これまで友達が持っているのもいくつか聴かせてもらったけど、このヘッドフォン開発した人どんな太い首なの?(笑)って思う程の重さだったりしたけど、Hi-X65はまず軽さや装着感が良かったです。

 

クラシックギグのミックスと面影のミックス/マスタリングを自宅スタジオで作業されているエンジニアさんにオファーしました。ただ、初めてのスタジオだったので音も分からない状況で、深夜での作業にはヘッドフォンがマストだったり、自宅でも遠隔でチェックする場合もあって、その時にもHi-X65にお世話になりました。Hi-X65は、ジャンルを選ばないし、軽いし、圧迫感もないし、ふわふわ感もあって、アクセサリーを付けていても違和感なく装着できるし。ヘッドフォンに迷ってた時で、ちょうどタイミングも良かったし、Hi-X65で全てが解決したと思います。

 

—— 歌入れやレコーディング用にHi-X15も愛用されているそうですが

レコーディングしたデータをエディットするChara氏レコーディングしたデータをエディットするChara氏

スタジオ定番のヘッドフォンもありますが、Hi-X15はこれよりも立体感が感じられて使い易いし、歌入れやレコーディングに使っています。Hi-X65は、マスタリングにもよくてスピーカーで聴いている様なサウンドだし、エンジニアに指示もし易かった。どちらのヘッドフォンも中に大きくL/Rって印刷されているのも親切で良いし、どうして他のメーカーも同じ様にしないのだろうと思いました(笑)。

デザイン的には、私が知っているヘッドフォンの中で一番軽量だと思うし、最初から良いパッドが付いているのも良い。唯一言いたいのは、Hi-X15の付属ケーブルが短い(笑)。街に出て行くには良い長さだけど、ギターを弾いている時にはもう少し長くても良いかも。これ以外は満足です。

道具が整うと、そこからインスパイアされることも多い


—— ヘッドフォンとスピーカーはどのように使い分けていますか?

Chara

家の事情もあるかもしれないけど、最近はヘッドフォン・メインで作業するクリエイターも多いね。iPhoneやMacの内蔵スピーカーもよくなったからね。エンジニアとも案外音良いねー(笑)って話になる。以前だったら仕上げの確認にラジカセで聴いてたけど、最近はiPhoneで聴いてみるかって話になるしね。ただ、エンジニアの人が持ってきたスピーカーで爆音で聴くことは信用しません(笑)。私の車はちょっと低音が出過ぎるからEQを下げて聴いたりするし、いろんな状況で聴いて整えるのが必要だと思いますね。

 

自宅の時は、昼間は青空や緑を感じながらオープンな感じでスピーカーで鳴らすし、夜はヘッドフォンで音楽に入る感じ。自分で作ったデモを車で移動しながら聴くと歌詞がひらめいたりするし、音楽制作においては、いろんなシチュエーションで試すことでそれぞれのフィールも出てくるし、私はこのやり方が好きですね。一筆書きなので。

 

—— ミュージシャンを目指す方へメッセージを

音楽を始めた時には今の様な機材はなかったけど、いろんな楽器が好きだったし、その延長線上で今があると思う。私達にとっては、マイクロフォンもヘッドフォンも仕事の道具なんです。料理でも道具が整うと良いじゃないですか。そういう意味で、機材からインスパイアされることも多いし、自分一人だけじゃなくて楽器や機材の話や情報交換できる親友や仲間も重要だと思う。日頃、いろんなことに興味を持って暮らすと変わることがあると思いますし。エンジニアと話していても結局テイクだよって話になる。いろんな経験をすることで、いいねと思っているだけじゃなくて、そのテイクが良いねって言える様になると思います。

 

スタイリスト:小川夢乃
スタイリストアシスタント:篠原実可子
ヘアメイク:杉田和人
スチール:鈴木千佳
コーディネート:田辺恵二
衣装協力:soduk


Chara

 

1991年9月21日シングル「Heaven」でEpic Record よりデビュー。オリジナリティ溢れる楽曲と独特な存在感により人気を得て、ファッションでも注目を集め 1992年の2ndアルバム「SOUL KISS」では、日本レコード大賞ポップ、ロック部門のアルバム・ニューアーティスト賞を受賞。1996 年 女優として出演した岩 井俊二監督の映画「スワロウテイル」が公開され、劇中のバンドYEN TOWN BANDのボーカルとして参加。主題歌「Swallowtail Butterfly ~あいのうた」オリコン1位の大ヒットとなる。1997年のアルバム「Junior Sweet」もオリコン1位のミリオンセラーを記録。収録の「やさしい気持ち」もシングル大ヒットとなる。この頃からファッション、ライフスタイルを含めた新しい女性像としての人気を獲得し「Charaのような」と女性アーティストを形容するような個性を確立した。 近年では、それぞれ活躍する「HIMI」こと佐藤緋美(俳優・アーティスト)と「SUMIRE」(モデル・女優)の2人の母として、アーティストとして両立させてきたCharaのライフスタイルにも共感するファンの支持も厚く、新しい存在感を見せている。音楽活動においては、デビューより、一貫した拘りの音楽的探求を続け、各時代を担う気鋭のアーティスト、クリエーターとのコラボレーション作品や活動が数 多いことでも知られる。2019年、THE MILLENNIUM PARADEの「Stay!!!」ではボーカルを担当。。2018年12月オリジナルアルバム『Baby Bump』をリリース。2020年2月にはYUKIとのユニット「Chara +YUKI」(チャラユキ)名義でミニアルバム『echo』リリースしている。2021年9月はデビュー30周年記念ライブとして ”Chara‘s Time Machine : 30th Anniversary Live“ をNHK大阪ホール、東京 LINE CUBE SHIBUYAで開催。大盛況のライブで30周年イヤーをスタート、Charaはステージ上で、レーベルの移籍を発表した。そのほか、Chara30th記念書籍刊行や、女優としてドラマ出演など活動も盛んな年となった。音楽的探求心による表現はクラシックにも及び、マエストロ栁澤寿男率いるオーケストラとともに、初の本格的シンフォニックコンサート「Chara 30th ANNIVERSARY Premium Symphonic Concert~Chara’s Time Machine~」を東京 オーチャードホール、兵庫 県立芸術文化センターKOBELCO大ホールで開催した。時代を超えて聞き継がれる名曲の数々を壮大なアレンジとともに披露。2022年11月日本コロムビア移籍第一弾シングル「A・O・U」をリリース。

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<リリース情報 - 2023年5月24日(水)発売>

「billboard classics Chara 30th ANNIVERSARY Premium Symphonic Concert 2022 -Chara's Time Machine-」

  • Blu-ray+2CD:COZB-2022~4 8,800円(税込)
  • DVD+2CD:COZB-2025~7 7,700円(税込)

【収録曲】

  1. あれはね [orchestra]
  2. Break These Chain
  3. 花の夢
  4. しましまのバンビ
  5. 片想い
  6. ミルク
  7. KILIG
  8. 才能の杖
  9. 月と甘い涙
  10. やさしい気持ち
  11. タイムマシーン
  12. Junior Sweet
  13. Swallowtail Butterfly ~あいのうた~
  14. あたしなんで抱きしめたいんだろう?
  15. Happy toy
  16. Heaven

 

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