田尻 順

田尻 順

東京交響楽団
アシスタント・コンサートマスター

ヴァイオリン奏者として最初に感じたのは倍音の違い。Hi-X65は素晴らしいコンサートホールで聞いているかのようなサウンド

 

普段オーケストラのヴァイオリン奏者としてクラシック音楽に携わっていますので最初に感じたのは倍音の違いです。Hi-X25BTHi-X60は高い倍音がとても豊富で音の発音なども際立ち明るく鮮明に思います。Hi-X65はより広い音域の倍音が再生されていてそれらが混ざることによりマイルドな感触です。ところがマイルドと言ってもそれぞれが干渉してしまうのではなく分離して聞こえてくるのでマイルドで有りながらもダイナミック、その良さは編成の大きいオーケストラなどを聞くことで明らかです。Hi-X25BTもHi-X60ももちろんそういった音源を聞いても全域においてクリアであることは間違いありません。しかしながらHi-X65はそこに奥行きを増した、たとえて言うのであれば素晴らしいコンサートホールで聞いているかのようです。

一番驚いたのはオーケストラの曲にはバンダと言って舞台裏で演奏をすることを指示されている楽曲があります。(ベートーヴェンのレオノーレ序曲の中間でトランペットが舞台裏で演奏するのが有名です)今回そのバンダのある曲を聞いたところその壁の裏から演奏している距離感すら再現できているように感じました。壁越しの演奏なので音がくぐもって音量が小さくというだけではなかったのです。これは残念ながらHi-X25BTとHi-X60には感じることはありませんでした。クラシック以外のフュージョン、ロック、ジャズと聞いてみましたがこちらはHi-X25BTとHi-X60の方が明るく躍動感が直接伝わってくるであろう予想の通り心踊らされテンションもとても上がりました。そしてHi-X65でも聞いてみると、、、なんとこの分野でも全域でのバランスの良さで自分としてはとても満足でした。ただ少し落ち着いて聞く感じになるかもしれません。当たり前のことですが聞くジャンル、好みで分かれるわけですが高いテンションを求めるのであればHi-X25BT、Hi-X60、奥行きと落ち着きを求めればHi-X65と感じました。


公式サイト
tokyosymphony.jp

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