藤井怜央

Omoinotake/藤井怜央

ボーカル/コンポーザー

Hi-X65は分離の感じがこれまで聴いてきたヘッドホンと全然違っていて感動した。歌の低音の成分がすごく近くにいるように感じられて、純粋に気持ちよかったし、モニターにも採用しようと思う

 

創作のヒントになる“聴き方”「カッコいいと思える間口が広がっている」

2021年にアニメ『ブルーピリオド』のオープニングテーマ「EVERBLUE」を含むEP『EVERBLUE』でメジャーデビューを果たしたスリーピースバンド・Omoinotake。同バンドでボーカル兼コンポーザーを務める藤井怜央に、制作のヒントになる音楽の聴き方などについてReal Soundテックがインタビュー。

Austrian Audioのヘッドホンとあわせて、自身の音楽遍歴や音楽を聴く際に気をつけていること、リスナーにオススメしたい音楽の聴き方などについて話を聞いた。

 

リビングか制作部屋かで、音楽を聴くときの集中の仕方は全然違う


—— プライベートではどういうシチュエーションで「音楽を聴こう」となることが多いんですか?

家では楽曲制作をする部屋にPreSonusの『Eris』というスピーカーがあるのと、リビングにはJBLのBluetoothで繋げられるスピーカーがあって。リビングか制作部屋かで、音楽を聴くときの集中の仕方は全然違うんです。

藤井怜央Omoinotakeでボーカル兼コンポーザーを務める藤井怜央氏

リビングではソファに寝そべりながら、ストリーミングサービスで自分が作ったプレイリストを全曲シャッフルで流したりして、「この曲いいな」と思ったものをチェックしておいて。制作部屋で曲を作るときにヘッドホンで改めて聴いて「こういう要素があるから良いと思ったんだな」と再確認しています。

 

—— 制作に向かう際やリファレンスを聴く際など、没入して聴くとき「ここは重視して聴く」と決めているポイントはありますか。

たとえば、いまの編成だとシンセサイザーの音をパソコン上で作って曲に加えたりすることも多いので、シンセの音色がいいなと思うときは、どういう音が鳴っているのかを集中して聴きますね。あとは、どういう手数でどういうビートが組まれているのかを聴いたり、ライブでパーカッションが参加することもあるので、タンバリンやトライアングルが楽曲をキュっと締めるためにどういう風に活きているのかを研究したり……。

 

—— 編曲については外部のアレンジャーに委ねていた時期もあったかと思うのですが、現在はどういった形なのでしょうか?

基本的にはまず自分がPC上でベーシックのリズム周りを組んで、そこにウワモノを足して完結するときもあれば、そこからアレンジャーの方にお願いすることもあります。ドラムのフィルなどはドラゲが全然違う形にしたりもするんですけど、基本的な流れはそういう感じですね。

 

—— 今回Austrian Audioのヘッドホンを体験してもらいました。試してもらった製品は『Hi-X65』『Hi-X60』『Hi-X25BT』『Hi-X15』の4種類でしたが、どれが一番お気に入りでしたか?

僕、普段はスタジオ定番のヘッドフォンを使っているのですが、じつは開放型のヘッドホンを使ったことがこれまでなくて。今回『Hi-X65』を試してみて、分離の感じがこれまで聴いてきたヘッドホンと全然違っていて……。すごく感動しました。ちょうど自分たちの新しいEP(『Dear DECADE,』)のMIXをしていた時期だったので、作品に収録する楽曲を4つのヘッドホンで聴いてみたり、今年のアルバムの中ですごく好きだった宇多田ヒカルさんの『BADモード』を聴いたのですが、歌の低音の成分がすごく近くにいるように感じられて、純粋に気持ちよかったですし、モニターにも採用しようと思います。

 

—— オーバーイヤーモニターヘッドホンである『Hi-X65』は、低音がすごくよく聴こえる製品なんですよね。現在のOmoinotakeの基盤になっているブラックミュージックとの相性も良さそうです。

たしかに! あと、ピアノを中心に聴いていると、コードの一番上のトップノートまでクリアに聴こえてきたことにも感動しました。ピアノの一番上がどういう動きをしているかは、曲作りのうえでもカウンターメロディーのパートとして大事にしているので、そこがしっかり聴こえてくれると、作り手としては楽曲に込めた意図がちゃんと伝わってくれるように思えます。

藤井怜央Hi-X65は分離の感じがこれまで聴いてきたヘッドホンと全然違っていて感動したと語る藤井怜央氏

—— トップノートや低音も含め、『Hi-X65』の音はミックスチェックの際に日々重視している部分とばっちり合いますか?

そうですね。ただ、フラットに聴くという意味では、密閉型で綺麗にまとまっている『Hi-X60』も良いなと思いました。クセがそんなにないので、モニターとしてはこっちでもチェックしたいなと。

 

—— 『Hi-X60』は密閉型ということもあって音漏れも少ないですし、ボーカル録りにも適していると思います。ヒンジと弓はオールメタル製で、長持ちもするらしいですよ。

やっぱり長く使いたいですもんね。あと、長時間使えるような着け心地もいいなと思いました。

藤井怜央 密閉型で綺麗にまとまっているHi-X60も良いと語る藤井怜央氏

 

本来の意図をちゃんと感じるために、良いものを使っていただけると嬉しい


—— Bluetoothに対応している密閉型の『Hi-X25BT』はいかがでした?

普段はBluetoothヘッドホンで音楽をあまり聴かないのですが、『Hi-X25BT』はロー感もしっかりありましたし、思っていた数倍気持ち良かったですね。

藤井怜央 Hi-X25BTを試してみてBluetoothヘッドホンの便利さに気付いたと語る藤井怜央氏

 

—— 『Hi-X25BT』はBluetoothでもアナログでも使えますし、充電しながらも使えるので利用用途としては幅広く使えるんです。

それはありがたいですね。あと、そもそもの話かもしれませんが、Bluetoothヘッドホンってこんなに便利なのだと気付かされました(笑)。

 

—— 最近はヘッドフォンで音楽を聴く人も増えていますが、一般のリスナーがこれらのモニターヘッドホンで音楽を聴いたときにどんなものが得られると思いますか?

基本的にミュージシャンは最終的にこういうモニターヘッドホンで確認したうえで世の中に出すので、良い音質のヘッドホンで聴いてもらうことによって、ミュージシャンの意図は明確に伝わると思います。もちろん好みではあると思いますが……たとえば「ローが好きな方におすすめ」みたいなヘッドホンで聴くと、作った本人としては「そういう意図で作った音じゃないのにな」と感じたりもするんです。なので、本来の意図をちゃんと感じるためにこういうものを使っていただけると、ミュージシャンとしては嬉しいですね。

 

—— モニター系をひとつ持っていて、あとはご自身の好みの鳴りをするものを持つといった風に、いろんな角度で音楽を楽しむのもおすすめですよね。

そうですね。今回は4つの製品を聴かせてもらいましたが、そもそも4つの中でもキャラ分けがハッキリしていて、すごく面白いと感じました。いま話していただいたように、複数台を所持していろんな形で聴くのは、音楽をより楽しめる方法だと思います。『Hi-X15』も歌のザラザラしたところがよく聴こえてきて、そういうテイストが好きな人には合うんじゃないかなと思いますし、キックなどもロー感というよりアタックがすごく来る感じがありました。

 

藤井怜央 Hi-X15は歌のザラザラしたところがよく聴こえてきて、そういうテイストが好きな人には合うと語る藤井怜央氏

 

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Omoinotake

Omoinotake

 

藤井怜央 (Vo&Key)、福島智朗/エモアキ (Ba) 、冨田洋之進/ドラゲ(Ds)の3人からなる島根県出身のピアノトリオバンド。2012年に結成。渋谷を中心にストリートをはじめとするライブを重ね人気を獲得してきた。繊細ながらも情感を揺さぶる藤井怜央の魅力的なボーカルが今の時代のカルチャーと相まっている。
omoinotake.com

 

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