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Valley People Dyna-mite

奇才なリミッター/エキスパンダーがよりシンプルに

ある人にとっては秘密兵器であり、別の人にとっては秘密の宝庫でもあるValley People Dyna-miteは、まるでアーミー・ナイフのような万能リミッター/エキスパンダー。Valley Peopleは、特徴的なサウンドをもたらすメーカーとして長年評価を得ており、その個性豊かな音楽的サウンドは、ダイナミック・プロセッシングを行うオーディオ・エンジニア達の創造の源となってきました。

その一方で、奇才であるが故に手に負えない、つまりは扱いにくいデバイスとも言われ続けてきました。そこで、必要な機能にフォーカスした現代的なバージョン、Dyna-mite SlamとDyna-mite Gateの誕生です。

Valley Peopleの創業者ポール・バフは、フランク・ザッパのためにカスタム・ギアを製作しました。それがクールなギアであることは明確。1980年にDyna-mitesの心臓部と言えるTA-101 VCAの特許を取得し、彼の評価はその当時から比類のないものでした。

VALLEY PEOPLEといえば録音スタジオには必ずと言っていいほど常設されていたエキスパンダー&ゲートのKepex IIが有名ですが、今回はDyna-Miteという1980年代に活躍したリミッター&ゲートのプラグイン。この製品は海外のスタジオで見かけたことはありますが、国内のスタジオではあまり見ない機種です。そんなわけで実機との比較はできませんが、その特徴的なサウンドを探ってみましょう。 [レビュー記事を読む]

森元浩二.
prime sound studio form

もう一つの素晴らしいセットアップだね。ゲートは反応が素早くパンチが効き、オールド・スクールのゲートを思い出させる。そしてスラムは本当にクール。分厚くドラム、ベース、ボーカルに理想的でトランジェントのパンチを失うことなくコンプレッションできる。

ハワード・ウィリング
スマッシング・パンプキンズ、シェリル・クロウなどを手掛けるプロデューサー、エンジニア、ミキサー

 

基本的にDyna-miteはリミッター/エキスパンダーですが、計り知れないほどの多様なスイッチ・ポジションを組み合わせれば、あらゆる種類のダイナミクス処理を1台で行えます。ゲーティング、RMSコンプレッション、キーイング、ダッキング、または極端なレベル調整までも可能なのです。

Dyna-mite SlamとDyna-mite Gateの登場によって、このミステリーに富んだスイッチ・ポジションの組み合わせを簡単に見つけられるようになりました。Dyna-mite Slamはコンプレッションとリミッティングというダウンワード操作のすべてを担い、Valley Peopleらしさを最大限に尊重しつつも、1ノブというフォーマットをとっています。そして、Dyna-mite Gateはゲーティングとエキスパンディングというアップワード操作を担い、ブリードの微調整、スネアにパンチを効かせる、ボーカルを徹底的に潰す、キックに合わせてシンセ・ベースのダッキングなど様々な表現が可能。それは、マニュアルを読む必要がないほど簡単なのです。

Dyna-mite SlamとDyna-mite GateだけでValley People Dyna-miteの全てのメリットを得ることができますが、プロフェッショナル達のためにオリジナルのValley People Dyna-miteプラグインも収録(ルックスがアップデート)しています。

既存のValley People Dyna-miteユーザーはアップデートするだけで3種のプラグインを入手できます。

ゲートは驚きべきもの!!!

ケビン・カディッシュ
メーガン・トレイナーなどを手掛けるグラミー受賞ソングライター&プロデューサー

スラムがお気に入り。そして非常に便利だね。 本当に楽しい手法でエクスパンドできグルーブのコントロールを与えてくれる。

トニー・マセラティ
Jay-Z,、ビヨンセ、ジェームス・ブラウンなどを手掛ける伝説的なミキシング・エンジニア

ドラム・サウンドを当時の質感でうまくクラッシュさせることができる

杉山勇司レコーディング・エンジニア|杉山勇司
「実機であるVALLEY PEOPLE Dyna-miteは、先輩エンジニアたちが使っているのを見たのが最初でした。通常のコンプとしてより、ドラムの音をクラッシュさせるなど、特殊な役割を担うことが多かったです。このプラグインも発表後、当時の感触がよみがえるかと期待して試しました。Dyna-miteのキモである自動メイクアップ・ゲインの具合がとても忠実に再現されているように思います...  [私が使うSOFTUBEプラグイン記事の続きを読む]

 

主な特徴

  • リミッティング:ピークと平均のリミッティング。ネガティブ・レシオ(-20:1)でのリミッティングとディテクターHFフィルタリング(ディエッサーとして使用する場合)
  • エキスパンディング:極端な設定とディテクターHFフィルタリングでハードにもソフトにも
  • 外部サイド・チェーンでダッキング・モードまたはキーイング・モードに
  • 0.05〜5 sec/20 dBでのリリース。信号予測リリース計算(ARC - Anticipatory Release Computation)機能でパンピングを削減
  • アナログ・モデリングされた出力ディストーション(よりアナログ・テイストに)
  • 詳細なダイナミック・コントロールの全てを簡単に操作可能

Valley Peopleの詳細

ALLEY PEOPLE DYNA-MITEの商標についての視覚的および聴覚的なすべての参照資料はPMI AUDIO社からの許可書に基づいて作成されています。 VALLEY PEOPLEとDYNA-MITEのロゴはPMI AUDIO GROUPの商標であり、使用許諾に基づいて使用されています。

Dyna-mite製品紹介