FET Compressor Mk II

FET式の高速でアグレッシブなコンプレッサーがプラグインに

FET Compressor Mk IIのモデルとなったクラシック&レジェンド・コンプレッサーは、アタック・タイムが20マイクロ秒という世界最速のコンプレッサーとしてリリースされ、数え切れないほどの作品に使用され続けています。FETゲイン・リダクション・ステージ、クラスAソリッドステート・アンプ、入出力トランスフォーマー、そして味わいある歪感と音圧力など、人気の理由は明らかです。

FET Compressor Mk IIは、オリジナルのサウンドと特徴はそのままにエミュレートし、DAWベースの音楽制作に適したドライブ、サイドチェーン、ステレオ・リンク、ハイのメイクアップ、ドライ/ウェットなどの現代的機能も新たに搭載。これらのコンビネーションによって、1960年代のオリジナル・ユニットの高速でアグレッシブなサウンドが得られるだけでなく、Softubeの優れたサウンド・クオリティと効率的なワークフローまでも提供します。

FET Compressor Mk IIはオリジナル・ハードウェアの電光石火の速さと大胆さ、そして4つのレシオ・ボタンを全押しする「オールボタン」モードに加え、DAWに理想的な特性と幅広いパラメーターを備えています。ドライブにはFETとトランスフォーマーの2種類があり、両者は一緒に使うことも別々に使うことも可能です。ドライ/ウェット・ノブとサイドチェーン・セクションは、詳細な制御と汎用性の向上によってミキシングとマスタリングに役立ちます。ステレオ・リンク・スイッチでは、左右でゲイン・リダクションがリンクした「Linked」モードと、個別にゲイン・リダクションを行う「Unlinked Dual Mono」モードを切り替えられ、ハイのメイクアップ機能は音源のコンプレッション時に僅かに失われる高域を補正します。

 

SOFTUBEからクラシックなコンプレッサー3機種をエミュレートしたIcons: The Compressor Collectionがリリースされました。Mac/Windows上でAAX/AU/VST2&3に対応。有名な実機を元にプラグインならではの機能をプラスした、実作業で使いやすいものとなっています。私も本バンドルに含まれているFET Compressor MK IIの前身FET Compressorを愛用していました。そんなSOFTUBEがリリースした、ビンテージ・コンプレッサーとしてはある意味ベーシックともいえるモデルを再現した3製品。さて、どんな仕様なのか、1製品ずつ見ていきましょう。

森元浩二.
prime sound studio formチーフ・エンジニア
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主な特徴

  • 世界で最も人気の高いアナログ・コンプレッサーをエミュレート
  • ボーカルやドラムなどへのハード・コンプレッションに理想的
  • 4つのレシオ・ボタンを全押しする「オールボタン」モード(ブリティッシュ・モード)を忠実にモデリング
  • ドライブ、サイドチェーン、ステレオ・リンク、ハイのメイクアップ、ドライ/ウェットなどの現代的な機能を追加
  • Softubeの次世代ミキシング・システムConsole 1シリーズに対応
  • Softubeのコンプレッサー・コレクションICONS: The Compressor Collectionに収録

サウンドデモ