Summit Audio Grand Channel

スムーズな操作感のEQF-100パラメトリック・パッシブ・イコライザーと、マイルドながらも威厳のあるTLA-100Aコンプレッサーを組み合わせたSummit Audio Grand Channelは、極めて多用途なチャンネル・ストリップであり、ミキシング・ニーズのほぼ全てに対応します。

Summit Audio Grand Channelは、温かくスムーズなトーン形成のできるSummit Audio EQF-100フルレンジ・イコライザーと、サウンドが豊かで非常に使いやすいSummit Audio TLA-100Aコンプレッサーの組み合わせです。1つのプラグインに2基を組み合わせたことで調整がより簡単になりました。コンプレッサーがイコライザーに影響したり、逆にイコライザーがコンプレッサーに影響を与えることが多く見られることでしょう。デフォルトでは、サウンドはコンプレッサーに入る前にイコライザーに到達しますが、1つのスイッチを操作するだけで、簡単に順序を入れ替えることができます。

Summit AudioはEQF-100とTLA-100Aの設計にあたり、ヴィンテージの真空管設計がもたらすべき最も重要なことと、これらのユニットが時を経ても古びないための現代的な感覚を両立させようとしました。結果は見事なもので、デジタルの形でSummit Audioの壮麗さを体験することができるようになりました。これにはSummit Audio Grand Channelに手をのばすだけ。クラシックなTLA-100Aに追加された現代的な機能として、このプラグインにはパラレル・コンプレッション、サチュレーション・コントロール、入力またはディテクターでのロー・カット・フィルタリングも含まれています。

実機の質感を忠実に再現したウォームなサウンドを作成可能

山田ノブマサレコーディング/ミキシング・エンジニア
山田ノブマサ
「Summit Audio Grand Channelはナチュラルでウォームなサウンドが特徴で、今や業界標準となっているSUMMIT AUDIOのコンプTLA-100Aとフルレンジの真空管イコライザーEQF-100をミックスしたものに、サチュレーションを追加したチャンネル・ストリップ・プラグインである。TLA-100Aはスタジオの定番機材で...  
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概要

  • サウンドの範囲が非常に広く、柔軟で使いやすい
  • 2基の各ユニットへの個々のバイパスがCPUパワーの節約に
  • ひとつのスイッチでイコライザーとコンプレッサーの順序を変更
  • 個々のコンポーネントを忠実にモデリング
  • 周波数、位相、ディストーション、アタック、リリースなどの動作が極めてアナログ的
Summit Audio Grand Channelでパンチの効いたドラムをミックスする方法
『Pro Tools Expert』によるビデオ・レビュー
Summitの機器を使うジョー・チッカレリ
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Softubeは自己ベストを更新しました。設計の最も微細な部分を注視した場合に、TLA-100Aプラグインはハードウェア・モデリングの到達点を証明しています。

ザック・マクニース(プロデューサー/ミキサー/エンジニア。ロブ・トーマス、ピクシーズ、ライアーズ、アリス・クーパーなどを手がける)

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Tube-Tech Classic ChannelとSummit Audio Grand Channelをベース、マンドリン、ボーカルに使うと温かみや太さが増すので気に入っています。オリジナルの信号や楽器の音色に応じて、2つのユニットを切り替えています。

ビル・ヴォルンディック(エンジニア/プロデューサー。ブルーグラスとアメリカーナを専門とする。 マーティ・ロビンズ、アリソン・クラウス、ロンダ・ヴィンセント、ラルフ・スタンリーなど数多くのアーティストを手がけ、グラミー賞を7回受賞している)

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Summit Audio TLA-100A CompressorがLA-2Aそのものではないということは言っておくべきかもしれません。同様の機能については申し分ありませんが、これはより現代的な観点から設計されており、LA-2Aとは異なるサウンドと感覚が得られます。

スティーブ・リーバイン(プロデューサー/エンジニア。カルチャー・クラブ、ビーチ・ボーイズ、ザ・クラッシュ、ナタリー・マックールを手がける)

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Summit Audio EQF-100は、コスト以上のサウンドが得られる優れた手段です。

スティーブ・リーバイン(プロデューサー/エンジニア。カルチャー・クラブ、ビーチ・ボーイズ、ザ・クラッシュ、ナタリー・マックールを手がける)

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Summitのミックス・ノブによって、デジタルでパラレル・コンプレッションを行うことができます。これはアナログのサウンドとデジタルのワークフローの見事なブレンドです。

ジョン・ノルテン(レコーディングおよびミックス・エンジニア。プリンス、レディー・ガガ、メイシー・グレイ、バック・ストリート・ボーイズなどを手がける)

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私にとって最も重要なのは「パラレル・インジェクト」コントロールです。これによって、ハードウェア・ユニットで通常使っているレベルよりも高い圧縮レベルを設定できます。また、少々のダイレクト信号をミックスに戻して、リード・ボーカルを生き生きとさせるトランジェントと空気感を加えることができます。

マイク・ギング(ミキサー/エンジニア。マイケル・ジャクソン、ジェイ・Z、カニエ・ウェスト、P ディディなどを手がける)

全体として、Softube Summit Audio TLA-100Aコンプレッサーにはとても感心しています。柔軟性と音楽性が天下一品です。すぐにボーカルとアコースティック・ギターのコンプレッサーとしての第一候補となりました。また、通常より強く圧縮してもなお開放的なサウンドがとても気に入っています。このコンプレッサーとエミュレーションでSoftubeとSummit Audioは素晴らしい仕事をしましたね。一度設定したら後はお任せという、本当にすごいコンプレッサーを探している人にはとにかくお勧めします。

『DV Magazine』