Tape Echoesは、テープ特有のざらつきから豪華なアナログ・フィールまで、テープ・エフェクトに求められているカラーレーションとユニークさであふれています。独自のDRIVEとDIRT機能を使用すると、思いつく限りの揺らぎやグリッチ、歪みを伴うディレイをトラックに簡単に付与できます。また、リバーブをゼロにしてJUST DIRT設定を使用すると、クラシックなざらつきが得られます。Tape Echoesはヴィンテージのローファイ感のある豪華なプラグイン。エコーのように何度でもレコメンドします。
Tape Echoes独自のDRIVEとDIRT機能を使用すると、少しだけリアルな感じを出すことも極度なサチュレーションを加えることも直感的に行うことができます。DRIVEにはプリアンプとテープ・ディストーション、DIRTにはテープ速度、揺らぎ、フラッター、ドロップアウト、周波数特性に作用するパラメーターが用意されており、DIRTをJUST DIRTに設定してリバーブをオフにすると、反復なしで昔ながらのテープの揺らぎとざらつきが得られます。この方法はループをローファイな雰囲気に変えるのに最適です。
Number of Tapsノブでは、往年のテープ・ディレイ・ハードウェアの圧倒的なディープさを取り込むことが可能。アナログ・テープ・ディレイのヘッド・サウンド、動作、タイミングをエミュレーションしたNumber of Tapsノブを使用すれば、タップの数を1、2または3に簡単に切り替えられます。このフィードバックによってタップが調整、強調され、自然でアナログ的な効果が得られます。
Tape Echoesはハードウェアそのもののように動作する非常にリアルなアナログ・ディレイとスプリング・リバーブを備えています。ディレイ・タイム・フェーダーを使用して最初のタップのタイミングを設定すれば、あとの2つは流れに従うまま、自動的にタイミングが決まります。リバーブをパラレルに配置するかディレイ・ラインの前段に配置すると、クリーンなアナログ・サウンドからたっぷりのディストーションへシームレスに変化。また、Delay TimeとReverbを下げることにより、ストレートなテープ・エフェクトを思う存分にざらついたダーティーなサウンドに仕上げることも可能です。
底知れぬほど深いカラー、個性、創造性。DRIVEとDIRT機能を備えたTape Echoesは、これまでのテープ・ディレイとは全く異なります。DRIVEはプリアンプとテープ・サチュレーションを反映したディストーションで、リアルなサウンドからウェットなリバーブまでを創り出せます。DIRTはエフェクトの個性を形成するセクションで、トーン、フラッター、ドロップアウト、クロストーク、ピッチ、そしてこれらのパラメーターのランダムさに作用し、マイルドにすることもハードにすることも自由自在です。
Tape Echoesには夢のテープ・エコー・トーンを制作するために必要なすべてが揃っていますが、DAWベースで重宝する現代的な機能も用意されています。Tape Echoesはフリー・モードで使うことも、Tempo Sync機能を使用してDAWに同期させることも可能です。Tap Tempoを使用すれば、特定のタップ間隔を設定し易くなります。また、Tape Echoesはステレオ・モードとデュアルモノ・モードの他、ウェット/ドライ・コントロールも備えています。Tape Echoesの各パラメーターはどれもDAWでコントロール可能なため、現代の制作スタイルで活躍する正に魔法のヴィンテージ・マシンと言えます。
モデリングが得意なSOFTUBEだが、テープ・エコーに関して“理想の一台”には巡り会えなかったらしい。求めるダーティを生み出すための“良いとこ取り”を突き詰めることで完成を見たTape Echoes。DTM初心者からプロまで、その高いクオリティを手軽に引き出せる出来栄えになっている。
林憲一
レコーディング・エンジニア
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Tape Echoesには、Softubeのギター&ベース・プラットフォームAmp Room用のモジュールも収録されています。Amp Roomはプロフェッショナル・クオリティのギター/ベース・プラットフォームで、スタジオ・エフェクトやクラシック・アンプ、キャビネット、ペダルと組み合わせることで、そのままでスタジオ・クオリティのトーンが仕上がります。
Tape EchoesをSoftubeのモジュラー・プラットフォームであるModularでも利用可能!ドイツのEurorackモジュラー・メーカーDoepfer Musikelektronik社との緊密な連携の元で開発され、本物のアナログ・モジュラー・サウンドと柔軟性、拡張性が備わっており、Tape EchoesをDoepfer、Buchla、Intellijelなどほぼ全てのモジュールにパッチ可能です。
クリエイター/エンジニア達によるSOFTUBEプラグインのレビュー&プリセット提供企画、サウンド&レコーディング・マガジン「SOFTUBEプラグインを使いこなす!」Vol.4では音楽プロデューサー木内友軌がヴィンテージ・ボコーダーVocoderとダーティーなテープ・エフェクトTape Echoesをチョイス。「Vocoder、Tape Echoesともに視覚的にも分かりやすいので、感覚を生かしてどんどん触ってみてください。2つを併用すれば、ボコーダーによるデジタルの洗練された趣がありつつも、生き生きとしたサウンドを演出することができます」と語る木内友軌氏は、果たしてどの様なプリセットをクリエイトしたのか!?
[プリセットをGET]
- 理想的なテープ・ディレイ・サウンドが得られるテープ・エコー・プラグイン
- 往年のヴィンテージ・テープ・ディレイ・ハードウェアをSoftubeならではの高い品質でモデリング
- クリーン・サウンドから強烈なディストーションまでを創り出すDRIVEとDIRT機能
- オールドスクールなざらついたテープ・サウンドをもたらすJUST DIRT設定
- 深いディストーション、テープ特有の揺らぎ、そして激しいフィードバックが組み合わさり、オールドスクールなダブ・サウンドを実現
- ダイヤル1つで驚くべき品質で素晴らしいサウンドエフェクトを提供
- 3種類のバージョンを収録:Tape Echoesネイティブ・プラグイン、Softubeのギター&ベース・プラットフォームAmp Room用モジュール、Softubeのモジュラー・プラットフォームModular用モジュール